詩人:栢徠 | [投票][編集] |
雲の多い朝の空
海は雲のように灰色で
青い欠片も浮かばない
いつもの優しい青さはなくて
寂しく悲しい灰色の海
青いビー玉を海に入れた
人工的な青い欠片
私が寂しいと呟くと
欠片は海へと消えていった
残ったのは灰色の海と
海に散らばった青い欠片
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ハローハロー
キミはボクの半身かい?
青いうさぎは尋ねます
ハローハロー
不思議な青いうさぎさんあなたが私の半身ならばそれはとても不幸な事ね
少女は泣き出しそうな笑顔で応えます
どうしてだい?
だって私は幸せを知らないんだもの
じゃあボクと一緒に幸せのかけらを探しに行こう
一人では幸せを見つけられなくても
二人ならきっと沢山の幸せのかけらを見つけられる
その言葉に少女は黙って青いうさぎを抱きしめた
ハローハロー
君たちは何を探しているんだい?
幸せのかけらを探しているの
二人ならきっと見つけられるからーーー
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誕生日だからって何かが急に変わる訳じゃない
誕生日が過ぎたからって何も変わらない
あの人との歳の差が縮まる訳でもなく
大人になれる訳でもない
「おめでとう」の言葉に違和感を感じるのは私だけ?
それは何に対する「おめでとう」?
特別なようで普通に過ぎた誕生日
それでもあなたからの「おめでとう」が私の胸を高鳴らせたのも真実だから
だからあなたの誕生日には私は言おう
「生まれてきてくれてありがとう」
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欲しかったモノがある
暗い暗い部屋の中で思い描いていたモノ
いつもみんなの中心に居る君
他人と笑いあえるその姿
君になりたかった
暗い部屋から眺めてた明るい場所に居る君に
絶望しかないこの場所に縛られない君になりたくて
羨ましいと
君になりたいと
それでも自分は自分にしかなれないから
自分の力で絶望から這い出して
君と同じ世界に立とう
たとえ、それがどんなに辛く苦しい事でも
君と同じ世界に行きたい
いつの間にか
暗い部屋は無くなっていた
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みんなの事が
大好きで
あなたの事も
大好きで
なのに他のみんなとは違う『大好き』の気持ち
初めての感情に戸惑いながらドキドキしてる
目の前にいるあなたの全てが好き
それは初めて言葉として認識した『恋愛感情』
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見えないものを見ようとして
暗闇の中、瞳を閉じた
何もない闇の中で
微かに見えるは音の無い雨
見えないものを見るために
微かな希望と共に瞳を閉じた
どこまでも続く闇の中
優しい君の笑顔を闇の中で探す
詩人:栢徠 | [投票][編集] |
それは儚く小さな光
私が贈る
あなたの送り火
一本の線香花火に思いを込めて
落ちる事無く消えた儚い光
去年は二人で見ていた優しい光
あなたへの送り火にピッタリでしょう?
光の消えた線香花火を手に持って
満天の星空を一人見上げた
詩人:栢徠 | [投票][編集] |
一人で居ることに慣れすぎて
人と共に居ることが苦痛になった
顔に浮かぶのは精巧に作られた笑み
心に行き渡るは痛みを伴う悲しみ
来ないで……
もう、忘れたの
『寂しい』なんて感情
それでも寂しいと感じたのは
君の笑顔が優しすぎるくらい優しかったから