家の近くの草原に大の字に寝転んだ目を閉じていると風が優しく吹いていくのを体全体で感じられた目を開けると青い空と白い雲雲の流れは速く、青と白の割合はすぐに変わっていくそして私は再び目を閉じた遠くで聞こえる鳥の鳴き声吹き抜けてゆく風の音草木の擦れる音誰かが近づいてくる足音その音にそっと目を開ける寝転んだ視界の先には微笑みながら私を見る君がいた
[前頁] [栢徠の部屋] [次頁]