詩人:カナリア | [投票][編集] |
窓辺に固まる猫みたいに
暗闇に怯えていたのは
いつかの君…
臆病な自分を責めていたの?
その窓開く時がきたとしたら
歩き出したその先は
まだ見ぬ世界が待っているから
空が広がり 道は続き 花が咲き乱れるこの美しい世界に涙溢れそう
気付けば日だまり 君の優しさ 触れた瞬間笑顔溢れた
その窓開く時は来るから
君は恐がらずに前へでて?まだ見ぬ世界が待っているから
飛べない空はないよ
道に終わりはない
歌わない花はないから…
死に向かい生まれ落ちた
私達は
最後は笑顔で手を振れるから…
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生きることに意味をもたないならば
…生きている意味はないよ
例えば
たった13分間
たった13分間だけでも
この世に生まれ落ちた君はどれほどの生きる意味を
抱えていたの?
ねぇ?生きることに意味はあるよ
産まれてきた事に
意味はあるよ…
君にも
私にも
あなたにも…
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全ての源は
愛だと確信した
その夜(ヨ)の月は
三日月で
海は引き潮を向かえていた
全ての源は
愛だと確信した
その夜(ヨ)の私は
紅い血を流していた
詩人:カナリア | [投票][編集] |
愛とは何かと語る
形あるものが愛だとすれば
私は要らないと
黒のゴスペルを深く冠ろう
愛とは何かと語る
求めるものが愛だとしたら
私は醜いと
シージョの纏いをきつく縛ろう
愛とは何かと語る
そのシュルエットに…
命さえも賭ける事ができたなら
それこそが愛だと
今宵唄おう
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私は野良
孤独を愛するの
だけど…ねぇ?
孤独と強さは…一緒じゃないの?
格好いいなんて思って
巻いた毛皮のマフラーだって…
あの子に締め付けられた首輪と
どれだけの違いを持つと言うの?
私は野良
自由を愛するわ
だけど…ねぇ?
貴方に甘えられない私は
…とっても不自由
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夢から目覚めた時
『夢で良かった』と安心する事がある
夢から目覚めた時
『もう一度夢の続きを見たい』と願った事がある
ある聖者は言った
“人は死に眠り就いた時『あぁ…全て夢だったのだ』と気付く”と…
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人は老いてゆく者
人は忘れゆく者
人は生まれ落ちた瞬間から死に向かい生きる者
人生で諦めたモノはいくつあったでしょう
人生で諦めたモノはどれだけの価値があったでしょう
もう一度掴みたいと夢見た世界
その手引き戻すのは…
老いた事が理由ですか?
それとも…忘れてしまったのですか?
死に向かい
明日を生きる
願わくば…
最期は笑って眠りたい
詩人:カナリア | [投票][編集] |
そこは町工場
油作りのとある少女
その顔は幼さ残り
その表情は愁いも帯びる
とある少女
爪は割れ
ブロンズの髪はなびく事を知らない
それも総て僅かな銅貨を稼ぐ為
とある少女
とある月夜の晩
何処からともなく聞こえ出した哀愁のメロディ
ギターの掠れた音が囃し立てる
“さぁ踊るがいい”
開放された少女の腕は
薔薇の花を象る
美しき姿
汚れたスカートを掃う仕種は
まるで事を済ませた
娼婦のようで
見る者総てを魅了する
その指先
拾い集めるは星の金貨
満月に照らされて
少女は女へと
姿を変えた…