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万田 海斗の部屋


[465] 秋に着替えて
詩人:万田 海斗 [投票][得票][編集]

はしゃぎ過ぎた劇場のように、花びらが舞い散ってゆく
海の光が おどる町

夏のエンデイングは、すぐそこで、
帰れない夕方の恋にうずもれ
バイバイ
手を振る

あつけが去り、秋の気配が肩をつつんだ

君も 大人の風を吹かせ、ゆっくり胸を揺らす

戸惑う いじらしさ
熱の蜜、あま・にがい、ふるえが響いた
のどもとの、ゴックン


ほのかに とけた、くちの中
微笑みかけて、しぶい顔したよ

これでも、さびしさを、ぐっと耐えてるんだよ
声がひろがり、うれしさが揺らめき


また来年の雲間に会おう
きっと

もう、夏、懐かしく、
泣く、足元の靴、さびしげ

シューズ跡、ぽとり、ため息に色褪せ、しぼり汗、落ちた

もう前のように
きばって歩かない
そっとで、いいから

2011/07/23 (Sat)

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