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緋文字の部屋


[126] 使用に交換された価値
詩人:緋文字 [投票][得票][編集]

ふたり
騙し絵を見た
どんな風に見えたかは
知らない方がいいと思った
暗示させたりすることが
あってしまっては嫌だから
それぞれに黙って
見えてくるものを見た

必要なものは
支払わなくても既に揃えられていた
無条件に持たせてもらったものに忘れた感謝
使い方を間違って
心細さに
アレが無い、と慌てる

手に入れたくて
しかたがなかった

補う様に居てくれた人と
よりよく過ごすために
無駄なものは捨てよう
そして持ち寄ったもので
静かに暮らそう

残したモノは必要なモノ

きっといろんな使い方
あるわね

2006/03/10 (Fri)

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