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とーれぱすての部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] こーひー
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コーヒーの氷が溶けていく。

次第に、角がなくなって
最後は形もなくなって。


でも、
確かにあったよ。

そんな冷たさを残してく。

2015/06/23 (Tue)

[4] なつ
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人のいない夜の海

昼間の騒ぎを終えて
悲しく静かに泣いている。

2015/07/14 (Tue)

[12] 激情逃避
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愛を知らない私は
愛することをしらない。

悲しみを知る私は
ただ愛することから逃げ、
愛の形さえも疑ってしまう。

全てを簡略化して戦うことから逃げ
閉じた暗闇の世界で光を探しては
また目を背ける。

そうすることが自己防衛だと自分を肯定し
永遠に隠れ彷徨う。



2015/08/12 (Wed)

[14] あの芸人どこいった
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震災、拉致、乱れる国会、少女殺害、テロ爆発

一時は世界に衝撃を与えたことも
流れに埋没し、忘れ去られていく。

一秒単位でドル値が変わる世界、
昨日と今日ではガソリンの値段も違う。
キミの気持ちもどこへやら。

見たもの感じたものを
しっかりと留める間も無く、また流れてく
大量で高速な情報の大海原。

傷ついたココロだけが取り残され、
世界は無表情に進んでいく。

2015/08/21 (Fri)

[15] オモイ
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蛇口をひねれば
誰かが止めてくれるまで
水は出続けるように

表面張力、コップの水は
誰かの1滴ですぐに溢れるように

何も考えずに蛇口をひねれば
いいのかもしれないけれど
困る誰かがいるかもしれない
そう思うと踏みとどまるしかないんだ。

2015/08/26 (Wed)

[16] 弱虫
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空席がない電車の中
腰の曲がったおばぁちゃんが
電車に揺られながら必死に立っているとき
何人のひとがどうぞと言えるだろう。

何十人もの人が行き交う大きい交差点
お腹が痛い、と
うずくまる人がいたとき
何人のひとが声をかけるだろう。

誰かが救いを求めているとき
私はその人を助けることができるだろうか。

誰かがするだろう、そう思って
目を背けてはいないだろうか。

救える苦しみ、迷い、そして命を
私は平然と見過ごしているのではないだろうか。

たくさんの人がいるからこそ
それだけの人を救うことができるはずなのに
たくさんの人がいることで
たくさんの人が困っている。

グッと下唇を噛むことしか
できないわたしは、
結局、偽善者だ。





2015/09/09 (Wed)

[17] あい
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何事からも一線引いて
深入りせず固執とは無縁に、ただ淡々と。

未来永劫続くことなんて無い。

そう生きている私は冷淡に見えるらしい。

傷つかないための自己防衛は
また自分を殻に閉じ込める。

未来永劫に続くことなんて無い
そう言いつつも
未来永劫続くものを求めて
古傷をずっと見つめているわたしは
過去に生きているだけなんだ。



2015/09/10 (Thu)

[19] 虚偽
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望まれるままに、受け入れるとき
暗闇が、心のままの無表情を包み込む。

体温が上昇していく中で
心はさらに凍ってく。

あなたが私に向ける本物の愛は
私を偽りで塗り固め、縛る。



ふと蘇る、暖かい優しい思い出だけが
私を優しく生かし

そしてまた、過去に依存する。




2015/10/02 (Fri)

[20] 良い香り
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ふとした瞬間に
そう、例えば金木犀の香りなんかで
思いだすことがある。

同じ場所で待っていたら君は来るのかな。

そんなことを思いながら、
冷たい風に吹かれる落ち葉のように
淡々と前へ。

風に逆らって、
また夏に戻せませんか?
なんて言ってみたら季節は変わるのかな。



芯から凍るようなあの寒い日に
戻ってしまいそうで言えないんだけれど

金木犀は良い香り、
君にとってはそれだけなんだろうな

2015/10/14 (Wed)

[23] もとのかたち
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大事に描こうとしていた絵が
途中で描けなくなってしまった。

消しゴムで消してはみたものの
うっすら線がのこってる。

いつの日か見えなくなるまで
全て覆う絵が描けるかな。

どんな絵を描いても
初めの絵がちらついて
比べて、また線をなぞって。

新しいものだけが勇気じゃないけど
新しいものを、と
また、ただただ描き重ねた絵は

2015/11/23 (Mon)
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