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青央紗の部屋


[40] 覚と音
詩人:青央紗 [投票][編集]

生まれたての柔らかい羽を
君がなぜたその手で
涙が君の胸ポケットに入り流れる

おぼつかない空は
君が食べてしまった
君が食べてしまった空は青い大地で
地は灰色の空で

君の胸ポケットに入った涙は空にも地にも行かずに

君の心臓に吸い込まれて行く

もれる空の息と
あなたの息は

私の頬に吸い込まれて
夜空の太陽と君と眠る


2006/04/26 (Wed)

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