ホーム > 詩人の部屋 > 青央紗の部屋 > 心に下げる者心に掲げた者

青央紗の部屋


[78] 心に下げる者心に掲げた者
詩人:青央紗 [投票][編集]

空は廃墟を映し出した

水たまりに雲が過ぎ去る

指先で泥が乾いていく


この日の残像に
君はいなかった

君の笑顔の道
ゴールで君がうずくまってた
泣いてたのかな


ふわふわ
ふゎふゎ

悲しみ飛んでいく

よるにとんでいく
ょるにとんでぃく


おとがちいさく
ぉとがちぃさく…

心がこんなにも痛いのは

君の言葉が貫通せずに

ギリギリで
本当にギリギリで

この心に突き刺さっさったままだから…
自分で抜く勇気も

押し込めて貫通させる勇気もない

のどに引っかかった
魚の骨の
何倍も
何百倍も気になって
痛くて…

君と君の言葉は私の心の奥に奥に
ギリギリで突き刺さったまま

それさえ愛おしい
私は…私こそ君を

抜かなきゃいけないのかな…

体中が夕日の色を浴びた

次は朝日を浴びようと思った

2007/11/06 (Tue)

前頁] [青央紗の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -