詩人:NZO | [投票][編集] |
『ごめんなさい』
身に染みすぎた君の香り
気が付けば涙にハロー
凍らせたあの日の幸せ
夏に向かう風に溶かされていく
出会う意味はあるんです
そんな硬い心持ちは
傾き始めた日の光に笑われて
汚れた手に隠れたんだよ
別れた二人は運命です
都合のいい解釈は
乾いた砂漠を渡るラクダさえも
嫌になってしまうほど重い荷物
『ごめんなさい。』
謝るな
若き青年
激しい後悔は
清き雨に流せばいいのさ
『逃げてしまおう』
誤るな
若き青年
雲多き人生は
君の心臓を待っているよ
いつか未来
光る傷
いつか未来
光る時間
謝るな
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乾いた蛙は松の上
何かを思わし松の枝
そこに命を止める
乾いた蛙は松の上
風に吹かれて松の枝
そこに証を残す
ならず者が松の上
蛙みつけた松の枝
後生に繋げるこの体
土には還さぬこの体
ならず者は松の上
蛙に知った松の枝
未来を射抜くこの体
天に帰さぬその体
どうせ冴えない命なら
我も命に逆らおう
どうせ心に残ぬなら
我が乾いて居残ろう
乾いた蛙は松の上
静かに眠る松の枝
ならず者は松の上
静かに思う松の枝
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誰の事も背負いたくない
そんな人間です
誰かに背負われている事に気付かずに
勝手な人間です
自分への愛しさを
空っぽの頭にいっぱい詰め込んで
傷つかない為の解釈を
何も造れない両手にいっぱい抱えて
生きるのです
生きるのです
根拠のない自信を身に纏って
暗い過去を引き連れて
私は生きるのです
つまり、そんな人間なのです
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緑映える六月の空
蟻の行列の先に、ほら
壮大な物語、描きながら
笑う男の子がおいら
あれから年月は巡り
肩落とし歩く仕事の帰り
励まし尻叩く月明かり
懐かしさ感じた風の香り
何も変わちゃっいないだろう?
知らない事が増えただけ
さぁ前を向いて涙を拭け
壮大な明日を行け
何も変わちゃっいないだろう?
少しだけ広くなった世界
まとわり付いた思い後悔
ここで諦めてしまうのかい?
何も変わちゃっいないだろう?
目指すはやっぱり聖火台
不安しかない俺等の時代
俺の事は信じていたい
何も変わちゃっいないだろう?
抱いた夢はあの頃のまま
がむしゃらに綴れ生き様
精一杯輝く下らない俺の今
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睨みながらコンビニの前
汚い顔で笑いながら
唾を吐きタバコを吹かす
そんな馬鹿野郎に
輝かしい未来はもったいない
自身で決断した箱の中
尊敬すべき相手を叩き
淋しさを偽る
そんな馬鹿野郎に
心地よい時間はもったいない
時は過ぎ
大人になり
このままじゃ
輝かしい未来は
心地よい時間は
正直、
俺、今、辛いっす
精一杯、生きてんす
今からやり直しますから
俺に未来と時間を
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夕日に染まる小さい背中
リングに向けて放たれた夢は
あっけなく弾かれた
中途半端に伸びた髪
転びながらの奇跡的な成功を
僕以外の誰も見てやしなかった
何の為に生き、誰を愛せばいいかなんて
当然、頭にはなく
ただ出された飯に食らい付くように
泥臭く生きていた
夕日に染まる丸い背中
過去に向けて放たれた問いは
赤い空へ消えてった
中途半端に伸びた髭
転びながらの絶望的な失敗を
僕の他に誰がするというのだろう
何の為に生き、誰を愛せばいいかを
毎日、必死に探して
石橋を何度も叩いて渡るように
臆病に生きている
僕は今、生きている
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腹抱えて笑うより
頭抱えて悩む方が多くて
時々ね
幕を閉じたくなるけど
こういう生き物と認めてしまえば
また不機嫌な朝を迎えられるんだ
被害妄想の僕は
周りの愛しき人達に
苦笑いをされるけど
頑固っていうのかな?
嫌なら別に僕を突き放してくれて構わないよ
必要にされたいが
僕は君を必要なのかな
考えるなら動け
いや、考えなくていいなら動きもしないよ
3年間を一言で言うなら戦い
何だかわからないが
僕はいつも僕と戦っているんだ
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枕を濡らした夜
君が僕に言った
木を揺らした風
僕は君を抱いた
一つになれると信じている君に
二つの素晴らしさを説いた僕
否定的な勢いを
君は見事に受け止めて見せた
カエルが好む季節を
髪を整える君は嫌がるけどね
その姿が愛しくて
この季節を僕は嫌いになれない
雨が濡らした夜
僕は君に言った
心を揺らした風
君は僕を抱いた
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俺は諦めねぇーよ
どんなに辛い結果を見せられても
絶対に諦めねぇー
自分が選んだストーリーなんだぜ
ピンッと張り詰めた細くて弱い糸
与えられた少ない時間
そこで何をするかは
テメェー次第
ガクっと落した傷だらけの肩
手に入れた少ない回帰
そこで何ができるかは
テメェー次第
ポケットのコインなんかじゃなく
俺の命賭けてやる!
俺は諦めねぇーよ
何が起こるかわからない
先を見据えるなんて馬鹿な俺にはできねぇーんだ
絶対に諦めねぇー
体を貪り続ける絶望感
なぁーそれが俺の生きる意味なんだよ
俺は諦めねぇーよ
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君が置いていったタオル
顔に被せると光を閉ざすのと同時に君が僕を包んだ
それと同じ様に
僕が発する不器用な愛
ゆっくりと君に染み込んでいけばいいと思うんだ
過ぎ行く季節は止める事はできない
風に舞うビニール袋も
高く登り落ちてゆくボールさえも掴めない
そんな僕を君は快い瞳で見つめる
君が置いていったタオル
顔から退けると光と同時に君が光り輝いた
それと同じ様に
僕の確かな強い想い
淋しがる君の心に暖かく光り輝けばいいと思うんだ