詩人:未知 | [投票][編集] |
失くさないように
いつも握りしめていたけど
手を離してもそれは
なくなることはなかったよ
無くなったように
見えたとしてもそれは
確かにそこに在ったよ
だってそう簡単に
消えたりしない
奪われたりしないんだよ
執着を捨てた瞬間
すべてが手に入りそうな
すべてに包まれるような
そんな錯覚がしたよ
大事なものが
本当はなんなのか
そんなシンプルなことに
今やっと気づけたよ
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あなたは不器用というけど
見事に自分だけ傷つくサマは
もぉ器用としか言いようがないね!
なんでそんなに自分を責めるの
どうしていっつも謝ってばかり
そこに居るだけで申し訳なさそうに
なんだか自信なさげに
今にも吹き飛ばされそうに。
だから私はあなたが心配で
しかたなくなる
目が離せなくなる、、、
おとなしいとオトナらしいは違う
言いたいことはちゃんと伝えて
好きなことや夢や欲しいもの、、
イヤなこと不安や強がりも
思っていることぜんぶ
吐きだしていいよ
受けとめるから
受けとめられるから
何もできないって逃げないで
今できることは
それは向き合うこと
素直になること、、、
本当のあなたを生きること
不器用なら不器用らしく
じっくりやってみればいい
わたしはあなたの楯になる
傘になる止まり木になる
心を休める場所になるから
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きみは飄々、横顔凛々
悩んでるよな顔して
実は悩み知らず?
全然何にも考えてなさそで
えっ、ほんとは結構
気にしぃな感じ?
でも心の奥底では
他人を許してない
踏みこませないよね?
知ってるよポーズだよね
知ってるよ、うんナントナク
真面目な空気を
漂わせてみても
いつもはぐらかそうとする
もしかしてきみには重すぎて
耐えられない系?
ハート型にぽっかり
あいてしまったその穴を
塞ぐためには
ねぇ、どうすればいい?
かなり気まぐれ感
ルーズなふりしてる
その計算しつくされた
態度が物語る
愛をしたらいいかもね?
愛を知ればいいかもね
能書きよりも実践が大事
だったら相手に
ふさわしいのは私?
不可侵領域ぶっ壊してやれ
その穴より大きな
ハートをあげたいよ
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ちいさなかけ違いや
すこしの出来心のあやまちや
盛られた虚飾の本性と
謙遜が美徳の風潮と
事なかれ主義の最中
色々おおきくなって
隔たった溝は深く
日本海よりずっと深く...
きっともう解りあえない
解りあう必要も
感じられない
眩暈がするようだ
だってあいつはウソツキだし
あいつから見れば
ぼくのほうが
ウソツキらしい
正直者はどこにいる?
悪者ってだれだ
元凶はなんだ
真実の証人は?
時代は何ひとつ語らない
吹聴してまわられる
外堀固められる
既成事実ができる
ぼく四面楚歌
いつも正義が
勝つようにできている?
そんなわけないね
歴史が教えてくれた
勝者が塗り替えてく
勝者こそ正義になる
ただそれだけだって
牙を抜かれたあの日から
大人しい生き方に
おさまるように
しっぽを振って
エサを待って
ただ飼い慣らされてた
わけじゃないんだぜ
牙だってまた
生えてくるんだぜ
めらめらと燃える
流れる血が言う
それがわかってしまう
忘れるな忘れるな
つづいてきたこの命の
魂の在り処が叫んでる
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心の声に従って動いても
きっと後悔するに決まってる
そういう生き物だから仕方ない
ネガティヴモンスターだからしょうがない。。
とにかく今は反省を
活かせるかどうかにかかってる
やりたいようにやってみようか
素直になれば空もやさしい
いつか忘れちゃう記憶だとしても
やっぱここにいてもっと愛したい
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近況を考えながら
拝啓、と書いた後
ふっと我に返ってペンを置いた
どうせ君は今だって
手紙なんて
絶対に書かないタチでしょう?
どうして電話やメールで
済まさないんだって
そんな面倒なこと
いい加減よせよって
もしかして怒るかしら
私のこんなところに
君は嫌気がさしたんでしょう
煩わしく、なったんでしょう
伝えたいことぜんぶ
詰め込んで押しつけて
そんな重すぎる手紙の束が
疎遠にさせる
解っていて私は
また便箋と切手を買う...
この瞬間にも書き足す未来-
本当にごめんなさい。
私は。取り残されています
それでも巧くは生きてゆけない
君にも時代にももう
愛想を尽かされたく、ないのに
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白状するよ
望んだ今じゃない
ひねくれたのは
いつからだっけ?
最初から遡って
ひとつずつ探して
ねじれを全部
ほどいたとしても
こんなに荒れた波じゃ
時代に勝てない
「遭難NOW!」
呟けるなら
とっくに呟いてる
ていうか叫んでる!
またすぐ絡まっちゃって
またすぐ流されちゃって
これからのことに
思いを寄せる
余裕もなく
見渡す限りの
無人の景色
祈りさえ霞むほど
この孤独は深く...
対面する空は
はるかはるか遠い。
そこからじゃ
僕の言葉は
きっと届かないだろう
「遭難NOW!」
君の無邪気な
笑顔が痛い
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どう死ぬかが大切なんだよ-
お決まりのセリフが宙を滑る
死にざまは生きざまなんだから-。
悔しいくらいに正論が飛び交う
やる気ない体(テイ)ですこし
仰け反ってみたら空が見えた
吐く息は確かに白いのに
この生はどうしてか不確かなんだ
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「明けない夜を待ちわびてたいの?」
向こう見ずが仇となるばかり...。
取るに足らない現状を
毒色のクレヨンで塗り潰せ
いまは目盛一杯に
欲望だけが渦巻いて眠る...
秋の空のように高く
遠くはるかな場所へと飛んで。
君は動かない人形になった
想う日はどこか切なげで冷たい...
どれだけの贅沢を思い浮かべても
どれだけリアルな幸福だったとしても
現実のことに変えるには
色々が必要で
掴み取るにはもっと多くの
「勇気と力が要るよ」
蓄えていた想像力
ここで発揮して
本音次第で変わるはず
堰き止めていたこの流れも。
ねえどうか今はただそっとして
「放っておいて」
「でも見捨てたりはしないで」
溢れだす呟きが彼に押し寄せた
君は埋ずもれて険しい顔をしてた
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雨降りシトシト
春の手前は
愛しい誰かを思う頃
憂鬱と感傷
行ったり来たり
鳴らない電話が虚しくて
長すぎる夜は
知らないメロディーで
踊りたいのに
踊り狂いたいのに
ためらいと恥じらいに
また負けそうになる
ぼくはこんなに
弱いやつだったかい
色彩を憶えていて
空の奥を見つめてよ
ああいう日もあった
振り返るときがくると
本当はきっと
解っていたんだ
分からないフリしていた
それだけのぼくだった
雨降りシトシト
春の手前は
後悔の嵐がやってくる
いまでもグチャグチャ
掻き乱される心
体の傷よりずっと
深い痛手