詩人:未知 | [投票][編集] |
すべては、いつか弾けてなくなると
知っていたならあのときもっと
その瞬間を、生きただろう
弾け飛んだあとで、初めてやっと
自分は生温い泡の中にいたと。解った
井の中の蛙で、箱庭の夜顔で
いかに自分がくだらない生き物か
ちっぽけで、無価値で。その癖高慢な
自意識過剰な子供であるか
なぜか尖って、触れる者みな突っぱねて
永い思春期をこじらせて。
様々な感違いを。しつづけていた
ほら見ろ。とほくそ笑み
「さもありなん」と君が吐き捨て去った
その温もりこそ
そこにしかない囲いだったと
失って今初めて、その尊さに焦がれる
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後悔というのはどうしてか
後からやってくるもので
だから後悔っていうんだろうけど
でもなんであのとき
気付けなかったんだろうって
なんでちゃんと
考えなかったんだろうって
今更いろいろ悩んだりして
たられば、なんて過去の話に
持ち出したらキリがないんだけど
やっぱりすごく苦しいんだ
開き直るほどには
莫迦になれないんだよ
塞がれた胸にどうか風穴を!
...痛くて痛くてどうしょうもないんだ
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必死になって勝ち得たようで
実はただの錯覚だった
本当はもっと色々なことが
その指の隙間から
こぼれおちていたのに
足元のことには目もくれず
彼は遠い高みだけを
目指していたから
風を読み間違えて
あっという間に
知らない場所に漂流した
富や名声や肩書きや
虚飾にまみれた日常と
やがて独り歩きして
消化しきれないほどの
たくさんの嘘と秘密
空虚な現実
千切れた自己顕示欲
いまはもう何も
なんにも残っていないと
肩を落として
涙も枯れ果てた彼
いや、あるじゃないか
たったひとつ
ただひとつの生命の音
その器を満たすもの
あるべき場所に常にあって
ぞんざいにしても文句も言わず
必ずそこで微笑むもの
生き物すべてが持っているもの。
死に物狂いと吐いて笑うが
その崖っぷちから見る光景を
他人は知らないだけなんだ
運命なんて放っておけよ!
痛みがくれた新しい理由
慈悲深い彼女の夢をみよう
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愛することも愛されることもなんだか怖い-。
いつも怯えてる
かなりピュアすぎて。
世界の汚さに目が慣れないまま
引き攣った笑いで、誤魔化している
物陰でみてるのが性に合ってるのだね?
不可侵領域にポツーン。とひとり
だけど、君だけはずっと遠くからみてた
すごくすごくやさしくて可愛くて
名前の通り聡明な
なんだか不思議な子
どうしてか気になる女の子
手を繋いだだけで舞い上がったり
くだらないことでも延々と笑いあえた
沈黙も気にならなかった
それは特別な感情だった
2年越しの恋を打ち明けて
戸惑ったような顔で返されて
気づいたら噂が学校中に広まって
もう居場所なんて何処にもなかった-。
それからはまるで
呪いをかけられたかのように
この領域からはみだすことができない
あなたの言葉は呪文だったんだね
恋なんて気軽にするもんじゃない
人なんて簡単に信じちゃいけない
すべてが絡まり呪縛は強くなる
ピュアすぎて、ピュアの塊りすぎて。
ささいな刺にさえ敏感に
反応してしまう
だからゆうべの言葉
とてもとても痛かったよ
恐らく君にとっては
何気ない冗談だったのだろうけど
気楽に跳ね返すだけの
力も元気もなくて-。
気まずい空気をいまだに引きずってる
ソレは容易くは触れられない
化膿した傷
私の人生そのものなんです
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泣いても笑っても
変わらない1秒なら
笑ってるほうが
イイに決まってるけど
作り笑いよりは
素直に涙するほうが
潔くて貴女の性に
合っているよ
だから不器用でも
要領悪くってもいい
いまのままでいいよ
いまのままの
貴女がいいよ
無様な瞬間も
ぜんぶここで見せてよ
ひとつひとつまた
積み上げていけば
いいじゃない
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居直り強盗じゃあるまいし。
開き直って、はい、そーですかって
強引なすべてが癪に障るけど
なぜか許してしまいそうだよ
流されるのも悪くはないよ
盗んでもいいよこのハート
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夜空いっぱいに埋めつくす
願いごとが矢のように
恋人たちの祈りを連れて
今夜、流星の雨に変わる
本当のことを言ったところで
傷つけあうと分かりきっているけど。
ふたりの愛に終わりはないと
これが運命だっていうなら
いつまでだって信じてたい
いま独り言を奪って
もう後戻りはしない
強引に抱きしめて
孤独よりずっといい
魔法がないから素直になれる
ずっと堪えていたことも
切なすぎた思い出も
色褪せた今だからやさしい
夢見るためにきっと
すべてが繋がってここに在る
ふたりの愛に終わりはないと
これが偶然だとしてもね
いつまでだって信じてたいよ