詩人:柚 | [投票][編集] |
どうしても消えない記憶
心に残る涙の跡
雨の音が今も僕の中にある
倒れそうなほど苦しくて
もう なにも残っていないように感じた
あの日
遠く 空の彼方の君へ
僕はやっと笑えるようになりました
大切な人ができました
もう 君のいない世界を
幸せだと言っても
いいでしょうか
あの日の記憶は消える事はないけれど
僕は幸せに生きていると
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詩を口にしたら
桜が花開いた
桜の花が開けば
鳥が鳴いた
鳥が鳴けば
風が歌う
風が歌えば
空が太陽に微笑んだ
空が太陽に微笑めば
光が私を照らす
そして私は外に出て
過去の桜の道を歩き
未来の桜並木を見る
そう
こうして
しあわせのカタチができあがる
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霞がかる群青色の空に
一つの星をみつけた
たった一つだけ見つけた
空はまるで海のように青く輝いていて
僕は独り 海の奥底にいる気分で
僕には
とても眩しすぎるような
そんな光を放っていた
もうすぐ日が昇る
少しずつ明るくなる空に
僕は一筋の涙を流した
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眠いよ
もう寝てしまおうか
でも もしかしたら
そう思うとどうしても夜更かし
だってケータイが鳴ったらすぐ出たい
君を少しでも感じていたい
だから今日もベッドの上
枕の横
ケータイを握り締めて目を閉じる
詩人:柚 | [投票][編集] |
雨は降り 雨が降る
冷たいアスファルトは雫を弾き
一瞬の造形を見せる
傘にあたる雨音が
嫌というほど僕の耳にまとわりついて
進むのさえためらわせた
もう晴れた空を忘れてしまった
濡れた羽の小鳥のように
心 震わす 曇り空
明日の予報は快晴
青の不安が押し寄せる
僕はまだ雨に濡れていたい
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この声がどこまでも届くのなら
あの過去の日にまでさかのぼって
君に伝えたい
また明日ねと 伝えたい
そうして
いつものおはようを言いたい
この手から離れてしまった
大切な君を
もう一度感じることができたなら
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薄いピンク色の顔
恥ずかしがりながら
少しずつ見せてくれる桜花
まだためらいながらも
嬉しそうに
今日の空は真っ白で
可愛らしい笑顔に
白く輝く雪化粧
その下 手を振る “さようなら”
泣いてもいいよと “ありがとう”
いっぱい泣いてまた会おう
今度は満開の桜の下で
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お昼に食べた
季節外れのスイカ
まだ雪も降るというのに
夏がここにある
期待せず食べれば
ああ 思ったよりも甘いんだね
その甘さは夏というより
まだ 春の心地がした