詩人:老女と口紅。 | [投票][編集] |
感
コーヒーと目を通した朝刊
不愉快に並ぶ文字列に遺憾
真夜中に徘徊するのは痴漢
私利私欲の為の五感は敏感
盛り上がる膨らみに違和感
エネルギー余る若年の左官
アンテナの設置場所は股間
青筋は行き場を見失う血管
痛いオーラを放つ闇の空間
家路を急ぐ少女に走る震撼
そんな事は露程知らぬ民間
暴走は理性で止めなアカン
襲い掛かる鬼畜の手は実感
人権を無視した犯罪に快感
精神と肉体を失うその瞬間
正義の味方は来ないと痛感
用済みの女は転がる空き缶
癖になり繰り返される習慣
捕まらないと鷹を括る楽観
町民らが犯罪撲滅へと勇敢
犯人は逃がさないと正義感
素性を暴かれ身を隠す土管
年貢は納めて貰うよ悪代官
平和を取り戻す町は安堵感
明るい記事を見て気分転換
けど今夜の満月に嫌な予感
完
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オギャー!!と
生まれてみたお?
おめでとうーって両親から貰った本は わくわくアドベンチャー♪ 題名は好奇心をそそるが開けてみれば中は真っ白。作者はおいらな訳だ‥なるほど さぁ、冒険の始まりだ! かくかくしかじかふむふむアは〜ん?おいらの書ける内容なんてたかがしれてるし‥なんの面白みもなく毎日をなんだかんだグダグダと書きつづる。さて、いよいよと言うか 時と共に歩んだ四十ニページへと差し掛かる。早いのか?遅いのか‥ ここらで読み返せば書き直したい内容ばかり‥ けれど書き直せないのがこれまたいい。これからも何〜となく しょーがな〜く書く。とにかく書く。ゆっくりとも、ぺら〜りとめくられるページに この先もありきたりな人生模様を淡々と書き続けるおいらなので あ〜る。
なぁ、
君の持ってる本
面白そうだな
しばらく
交換してみないか?
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☆梅の木vs桜の木
レフリー 杉の木
(杉)
春だねぇ〜
ゴング、(チン!
(桜)
さあ〜 い
しょお〜 は
グぅ
じゃあ〜 ん
けぇ〜 ん
ポン!
(梅)
僕の
パアで
かちぃ〜♪
(梅)
つか
杉の野郎
試合中に
パぁー ッと
フケぇ飛ばすん
じゃあねーよ!
俺がその髪
チョキチョキ
してやろうか!
(杉)
‥
(梅)
‥
ゴメン
俺‥
すこし
いい杉たかな‥
(桜)
んな
こたぁ〜 なぃ。
飛ばし杉だろ
(梅)
だ
だよね…
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越したんだね
春を待たずに
隣り街へと‥
知らなかったよ
週末だったしね
夢を追い掛ける為かい?
音楽が好きだったよね
ギター一つと
異国での暮らしを夢見て
掴める夢さ
君なら
きっと‥
これからは
君の空 僕の空、
流れは互いに違うけど
その先に
希望があるのなら
歩もうか
その道を信じて‥
‥
振り返れば
ほんの僅かな
二人の時間
ありがとう‥
必ずまた
どこかで会えるさ
その日を
楽しみに
借りたままのノートを
返す為にも‥ ね
さよなら、
今日の風は
いい匂いがするよ‥
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時は今
三月下旬の
風が吹く
校庭で
揺れたのは
みよちゃんの髪
あかね色。
巡る日差し
四月の桜へと
惜しみなく注がれて
君が手にとる蕾は
浅い眠りと旅の途中。
あの時
僕は確かに
眺めてた
君だけを‥
時は今
三月下旬の
風が吹く
校舎の中で
揺れたのは
僕のとても
柔らかい所。
君へと
堕ちてゆく事は
たやすい事と
感じたから
君が眩しくて。
けれど僕を
取り巻くのは
恐れと不安と‥。
早過ぎる恋心だから
逃げ去るように
僕はかるく
目を細め
ゆっくりと
君を照りつける
太陽へ
視線を移したんだ。
互いが傷つく
その前に‥
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-みよちゃん-
はじめはね
きにもとめない子
おなじクラスの
みよちゃん
テストのひ
ひとことふたこと
交わしたんだ
肩をならべてさ
ノートを
みせてもらったよ
いいにおいがしてね
くちもとなんて
かわゆくて
でも
くちがわるいんだ‥
えんぴつをよこに
鼻と口ではさんでさ
むじゃきな君は
きっと
すなおな子だね
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無差別に配信する
組み込まれたメッセージ
詠み取りながら
少しづつ歩み寄る
共鳴、
それとも
反発の為?
引かれ合う必然は
時を喰らうプロセス
絡み合う赤い意図は
少しだけほぐれた。
吐き捨てる感情は
クールにチ密で
危険な思想は
いつだって
何食わぬ顔‥
警告文は
己を見つめる為に
枚数を重ねる。
くるくる回る和の中で
しゃがんで泣く子は
誰だろな
背中を押されて一歩前
赤いジュータンの向こう側
壇上で恥をかかぬ様に
半べそ
かきながらも
腰に手をあて
Outサイダーを
一気に飲み干す‥
強くなれた瞬間
おさげ髪が
リーゼントへ
マイクは
マイ.マイクを
壇上へと
駆け上がれば
歓声と拍手の光景
と
同時に
五万人の観衆は
カボチャへと
姿を変える
さぁ
君にしか
歌えない詩を
力強く
精一杯に‥。
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ビールのツマミには
枝豆ぇ〜 って
おい
いもっ
いもむし居てるやん
まん中に‥
キモッ!無理!!
てか、アタリ?
も〜 いらん
も〜 喰えん
つー ことわぁ
この
ブロッコリー
さんの中にもぉ〜
きっと誰かが
きっと誰かが
寝んネしてるに
ちがいない‥汗。
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-三月の魚-
およごうおよごう
かなしいときに
つらいとき
およごうおよごう
すぎにひのきに
ぶたくさに
およごうおよごう
ちりがみマスクに
あおいそら
たちどまってなんか
いられない
むずむずするんだ
おはなばたけが‥
およごうおよごう
さんがつは
とろ〜りたいぷの
めぐすりさして
おめめうるるん
さかなになって
およごうおよごう
ひらおよぎ
あおいおそらを
どこまでも
あおいおそらを
どこまでも
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一夜は旅の如く
もぅ幾日
過ぎたのだろう
夜明け前には
辿り着けるのか
長い道のりを‥
ようやくここまで‥
荒い息づかいは
誰の為でもなく。
口の渇きは
重ねたことで
潤いを取り戻す。
這うように
ゆっくりとも
その歩みは堅実に
満月の照らす
一つ山を越え
また一つと
山を越えた。
滑り落ちる様に
ゆく先の谷は深くも
緩やかな大地は温かい。
ようやく
土手の草むらを
掻き分けて
見つけた道筋。
満ち足りぬ
時を待たずに
重い岩戸が開かれた時
枯渇した滝は溢れだす。
旅人は
歓喜を歌い喜びに打たれ
酒を飲み無心に踊り狂う。
向かう所はただ一つ
光りさえ届かぬ
その洞窟のその先へ。
果てしのない道は
ただいたずらに
体力だけを奪い取り
どん欲に
しがみ着くのは
昇り詰めたこの頂上。
解放された精神は
疲れ果てた肉体と
静かに静かに横たえて。
一度の深呼吸を
白々と明けてゆく
夜と引き換えに
とても深い眠りを
とても深い眠りを手に入れ
安らげる旅人は安堵を枕に
この
一夜の終焉を
おごそかに
向かえ入れた。