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‐おたわむれ‐
お殿様は
修学旅行
紅葉を見に
行こうよう♪
家来は
イラっと
奈良の
鹿に小判
見上げる
殿様‥
見下す
大仏‥
手の平が
何か頂戴。
ギラつく
殿様の目
よじ登る
おたわむれ
お殿様の
あまがえる
ポッケから
逃げ出した
止める家来は
切り捨て御免。
手の平で
仁王立ち
裾、捲り上げ
立ち小便
見上げる
家来と蛙は
アンブレラ。
殿、
おたわむれを‥
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-夢回廊-
つらつらうつらと夢うつつ
ベッドに横たわる僕の体に
今日も平等の元に日は灯る
さぁ眠れる獅子にも白々と
緩く締めた夜は明けてゆく
目覚めの悪い夢を見ながら
程よく掻きむしられた喉仏
只今シーンは最悪の場面で
溺れる間際に掴んだ藁には
ハズレの文字が刻み込まれ
死に物狂いでしがみ付く指
ドラマチックにサスペンス
思考回路は特売の量産部品
頭の中は劇的に悲劇な訳で
つらつらうつらと夢うつつ
生きる為のイマージュなら
極楽浄土にリムジンで行き
お釈迦様のポケットめがけ
札束丸めてねじ込みながら
口は上手に胡麻を擦るのさ
天国へのチケット貰うまで
夢ならつらつらうつらつら
釈迦の野郎がおかんむりで
足首もがれて転がる坂道は
這って帰れよとあみだくじ
人生の筋書きのない筋道は
どうにもこうにも不安定で
情熱的に力尽きるお芝居に
神様の目が少しだけ開いた
つらつらうつらと夢うつつ
貧乏神の手には黒いバトン
長い夢回廊はエンドレスさ
もう歩けねぇよと仰向けに
垂れてきたのは釣り針に餌
パクっと喰えばサプライズ
社会の窓が開け放たれた今
掴みに行こうぜフリーダム
自慢の自信渦状は野放しで
顔は隠して前は隠す事なく
午後の大気を浴びに行くか
夢ならつらつらうつらつら
働いて涙隠して働き倒して
目も回る地球も回る星の上
まだ乗るのかい大観覧車に
法則は規則正しい無気力で
平穏な日常の中に繰り返す
あぁ回る回るよ時代は回る
夢ならつらつらうつらつら
石橋を叩いて歩くよ回り道
裏道には落とし穴横穴に熊
転ばぬ先の杖はへし折れて
とぼとぼ歩けば棒にあたる
痛くないフリするのは何故
砕け散る気力の収集家は誰
座右の銘は七転び八起きさ
つらつらうつらと夢うつつ
羊のフリした子猿が小芝居
見抜かれるのは時間の問題
百円均一の手順書を片手に
見失うはずのないシナリオ
ズル賢く生き抜く為の想像
イマージュを帰路の途中に
ポストカードへと書き記し
宛て先は未来の僕の元へと
僕だけが知る僕への手紙に
また神様の目が少し開いた
夢ならつらつらうつらつら
夢回廊はフィナーレ間近で
切手は貼らないがいいかい
真っ赤な顔したおじさんの
四角いお口は沈黙のままに
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さぁ散歩行こ!
柴犬の
ワンワンちゃん
ジャーキー
一本もらったら
いつもの道を
チュンチュンども
蹴散らして
一心不乱に
らったった♪
グイグイッと
力強くね
電柱目指して
無我夢中!
おしっこでたから
一安心で
らったった♪
あの角曲がれば
ホの字のあの子は
ポメラニアン
お鼻合わせて
くんくんぱ
ついでにお尻も
くんくんぱ
‥なぜそこをくんくんぱ?
でらったった♪
草むらに
ニャーニャーいたよ!
ワンワンちゃんが
駆け寄れば
シャーシャーいってる‥
らったった♪
(ハッ!)
いつのまに
嫌やなアイツが接近中‥
やっちゃうよ?で
ワンワーン!!
すれ違ったら
まぁいいかで
らったった♪
疲れたねと立ち止まる
視線の先には荷馬車が通る
モーモーちゃんが
売られてゆくよ
ドナドナ。
悲しそうな瞳で
見ているよ
ドナドナ。
おすわりでお見送り‥で
気を取り直して
らったった♪
おうちに着いたら
チャプチャプ
お水を飲んで
晩のごはんは
なんだろなー♪♪
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(テコ入れのマーチ)
時は流るるものと
身につまされて
思い起こしたその現状
古城の日常そら平常
ぬるま湯に
つかる虚心兵は
でくのぼう。
ダルマさんがころぶ前に
買われた仔犬は狂犬病
人のフンドシで
取る相撲は一人相撲。
その法則は
短足がゆえに迅速で
刃向かう猿は
即 去る事となり。
コヤツの志しはエベレスト
下品な品格ぶら下げて
机上のオナニーとめどなく
強烈な匂いはプンプンと
社内は臭うがしゃあないと
目をつむる兵隊達は
己を殺したマリオネット
ビジュアルはマニュアルで
造り込まれた岡本太郎。
硬い信念の元に突き進め
屈っする事は負ける事。
邪魔する者は潰してしまえ
社列を乱すなツッタカター
あぁウザイ
あぁウザイはわが上司。
指揮をとるのは
ベートーベン
奏でるおいらは
阿波踊り
もぉ
うんざりさ
一人でやれよ
チンドンや!
長い人生
そんな事も
あるのです。
そこの貴方よ
長い物には巻かれなさい
強き者には平伏しなさい
おふだを胸にお行きなさい
そして
賢く生きるのです
賢く賢く生きるのです。
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リズムよくぅ〜♪
さぁ何食べよ!
さぁさぁさぁさぁ
何食べよっ
お昼ごはんは君
えび好きだから
すみませ〜ん と
海老定 一つ♪
待ってましたよ
大きな海老さん
フライになって
二つもいるね♪
キャベツのお布団
ふわふわで こりゃ♪
レモンの枕は三角で
それっ!
君のお目めは輝いた♪
でもね
お歳はまだ みっちゅ、
えびさん一つも
無理だよね〜
とっても大きな
えびだもの♪やあ!
とっても大きな
えびだもの♪たあ!!
そんな事はお構いなしで
お腹ペコペコオトコのコ
スプーンもまだかと
大はしゃぎ!
えびさん以外も
食べるには
沢山 沢山
食べるには
えびのぱんつを
脱がしちゃえ、よっ!
油っこいから
脱がしちゃえ!はっ!!
するとビックリえびさんは
とても痩せてて力なく
恥ずかしそ〜にスレンダー
あいたた
これは参ったねっ
ぱんつも食べなきゃ
喰うとこないよ
ぱんつも食べなきゃ
喰うとこないね!
あいたた
ほんとに参ったねっ
さぁ!
慌ててぱんつを
履かせてみても
あとの祭さボロボロぱんつ
あとの祭さパン粉のぱんつ
心にぽっかり
穴があき
ぴゅーぴゅー
冷たい風も吹く
何かとっても
悲しいような
何かとっても
悔しいような
あいたた
あいたた
たたたのた
あいたた
たたたで
またあした。
/
さぁもう一度
初めから
リズムよくぅ〜♪
いってみよっ!!
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そぅ、
お前は確かに
愛と美の女神
ヴィーナス!
俺だけのヴィーナス!!
けどよ
風呂上がりに素っ裸で
チロチロ俺の前を
歩き回るンじゃねーよ
そんでもってよ
いきなり立ち止まって
自由の女神のポーズ
キメてんじゃねーよ!
お前さんの体型は
B級の茄子みてー
なんだからよ
頼むぜ
ったく‥
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‥
そうね、
私達二人は
偽りの愛情で
抱き合うよりも
見つめ合い
真実の声を
交わせたのだから
それはきっときつく
抱き合えたんだよね
私は悲しい幕引きに
貴方が
例えば遠くへ
例えば離れても
貴方を追わない
愛情があるのだから
あと必要なものは
ほんの僅かな勇気
貴方を失うという 勇気
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陽は堕ち二人
街灯の下で待ち合わせ
偽りの愛情のもと
合意のもと
夜風に
街路樹の葉は揺れ
夏は終わり
ハピネスはどこへ
つかまえた髪先を
人差し指でくるくると
いつになく淋しさの予感。
時折の
車のライトに高鳴る心
見知らぬ横顔は走りゆく
下を向く女性は
つま先をそろえ 苦笑い
そんな彼女を車のシートに
深く身を沈めながら見守れば
僕はまた
サヨナラの風景画家さ‥
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想像を問う
想像するという事を考える 想像とは‥想像するくらいは自由でありたいと誰しもが願うことだろう 自由な想像力は夢や希望を脳裏に理想的かつ 魅力的にあんな事やこんな事を自身に都合よく写しだす スクリーンは記憶という名の脳内に広がる銀河 それは体の一部 1400グラムの宇宙 繊細な空間は与えられた情報の全てを飲み込み非現実的な物をも瞬時に想像する だが僕自身はそんな無限の可能性を秘める機能も 当然の如く持て余し 凡人がゆえに活かす術を知らない ただ人間を建設するのには膨大な時を要し ひとたび理性を失えば暴走は免れず 行く先は人格崩壊へとひた走ることを知る 何の為に想像するのか そして誰の為に創造するのか 誰しもが人間枠より零れ堕ちぬ様に 生きる道を想像し模索する 想像は記憶へと変換され脳へと蓄積される 記憶は永遠ではなく己が朽ちる時 消滅を迎え想像も同じこと 決して満たされる事のない世界であり失うことさえある あぁ 悲しいのは我の持つスキルの薄さ‥そんなものに異議 意味を問いても虚しさがよぎる 過去に己をたどるも感情も感覚も そして経験も 内なる宇宙へと噴射され 今や何処へ行ったのかさへ見つけ出せずにいる 見つめた古傷の強烈な痛みを過去より掘り起こせば 激痛はまた情報となり瞬時に僕の五感を刺激する 痛みに顔を歪がめるも現実の中に沸き上がる過去は 遥か彼方にあるというのに‥ 記憶とは深海に降る雪のように ゆっくりと ゆっくりと深く さらに奥深くへと 仕舞い込まれる‥ 肉体は時と共に成長を続ける‥だが心はどうだろう 想像がなければ成長は望めない 考える事をしなければ 人は人ではなくなるのかも知れないな そんな事を想像しながらも今 僕の脳がカラカラと音を立てているのは何故だろう 経験を吸収して溜め込むのか 想像して形成の後 世に吐き出すのか この感情の何処に解決の糸口があるのだろう ただ大人になれば現実と虚構の間(はざま)に見た楽園は夢物語りと知る 人が想像を創造をやめた時どうなってしまうのか ただ人類共通のテーマが世界平和なら 自分の幸せを願うのなら 他人様の幸福への道を想像したほうが きっと自身に幸福は早く訪れる だから出来る事なら常に 世の為 人の為になることを想像していたい せめて想像だけでも‥ 想像とは何? あぁ 知恵熱が出る前に早く自己完結したいものだな。
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田場タバ子
思いおこせば君に惹かれたのは十五の夏 けれどその感情はただの好奇心 ひどく蒸した暑い夕暮れ時に扇風機が首を振りつつ僕を伺う あぁこの部屋はけだるく青春を持て余したこの身は ただひたすら天井を仰ぐのみ 暫くしてむくりと起きあがり財布を手にしたのは午後の十時を回るくらいか 闇にまぎれ目的地を目指すも犯罪の意識に後ろめたさが早足へと駆り立てる 目指したのはそう自動販売機 少年の心は身を売るタバ子らに憧れにも似た興奮など覚えたものさ だが今は君らの容姿を吟味する暇は持ち合わせていない 販売機の明かりに照らされたこの姿は滑稽に違いないからね そそくさと小銭を与え ただの一つも手に取って足早にこの場から立ち去るに越したことはない 逃げ去るようにして帰路に着けば安堵感がため息となり大きなものが一つ零れ落ちる してやったりとポケットから取り出せば 艶やかな手触りにほくそ笑み四方八方から眺めたりしたものさ そして封を切る‥なれば大人の香り だがそれは嗅ぎ慣れない乾燥した葉の匂い 何かこぅ‥不快。苦悶な表情を浮かべながらもテーブルを見渡しライターを探さすが勿論あるはずもなく いそいそと台所へと足を運ぶ そして換気扇を回しカチンと焜炉に火を点けてそっとタバ子と口付けを交わせば 彼女の頬ッペは一気に七百度へと熱を帯びた 二人の関係は熱い煙りとなって口の中へと取り込まれ 深い呼吸と共に体の奥の奥へと運ばれる そしてゆっくりと吐き出される煙りはため息にも似て 白く重く鼻先をかすめながらじっくりと目の奥を刺激した あぁ 想像はしていたもののやはり楽しめない タバ子との初めてのチッスの味はほろ苦く ちょっぴり大人に近づくも 若い行為は軽い目眩いと頭痛を誘うだけ そんな僕を横目にタバ子は笑うんだ そして彼女はプカプカと僕を煙りに巻いた後 ユラユラとどこかに行ってしまった。