ふと引き出された記憶‥亡き体に 君をたどれば 膨張し続ける余白増す思いあれど 薄れゆく悲しみ頬をつたう無念の唄は ぽたり ぽたりと 悲願の言の葉地底湖へと 湖面を揺らすも 魂は静寂を好む月は 罪人を照らし星は 罪人を嘆き時は 罪人を受け入れて君はただ ただ月日重ね 静かに 清く そして深かく時の重さを抱き締め 眠ればいい‥
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