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遥 カズナの部屋  〜 新着順表示 〜


[400] 聞いた事は本当は確証にすらなれない
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

嘘を書いてきた
そもそも嘘だけしか
人を満たせないのだろうと

鏡を見て思わないか
昨日より老けてないか
一昨日より若くないか
時間とか空間なんてものは
どこかで勝手に
理解されているものでしかなくて
実際に見えているのは
真実かどうか曖昧で
あてにならないのではないのかと
自分が存在している意識だけにしか
よりどころもなく
宇宙規模以上な全に
矮小な視野で
疑う事を
狂気のように
思い込んではいやしないのか
いやもっとある
全てに
本当は違和感を感じてはいないか
確実なくらいにそうなのに
なすすべもなく

創造の向こうがわにだけ
始まりがあり、芽生えがある

これでいいが
だけど俺は
人にはどうやら
狂っているのかな
駄目かな俺は
ならば潔く
書いてみた

2025/03/23 (Sun)

[399] 青い詩
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

詩を描きたくて
疼く夜は

ガンダーラを目指し
旅支度をととのえ
おもむくかのよう

詩を絵描きたくて
疼く夜は

深く深く
息を吸い込み
深海の
アトランティスを
探しに行くかのよう

詩を絵描きたくて
疼く夜は

朝焼けまじかな
空を仰ぎ
ラピュタを夢みて
たじろぐかのよう

詩を絵描きたくて
疼く夜は

もう帰れなくなって
しまってもいいからと

そんなおごそかな
おごそかななにかに
なりたい夜

2025/02/22 (Sat)

[398] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

ようやく
次男を
大学まで行かせられた

水漏れしていた
水道の蛇口を
しっかりと締めて
いや
誰がしっかり
締めあぐねたのかなんて
考えたくなるようでは
つまらない

だってだって、だって
僕の子は

頑張りきったのだから

2025/02/15 (Sat)

[397] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

外で雨が降っている
雨が外で降っている
風もいくらか吹いている

こんな夜に
ものうげに
雨が降ってる

雨だけが

ただただそれだけみたいに

雨が降っている

2025/01/31 (Fri)

[396] 詩と家族と俺
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詩を描きたい気持ちは
出掛ける時に
似ている

詩を描きたい動機は
誰かを
消してしまいたい時に
似ている

詩を描きたい今は
なにもない
なにもない時に
似ている

夕凪が近い頃の釣り場は
しっかりと間抜けになってしまった俺に
「まだまだこんなところか」
みたいとかしか描けない
そんな風情と情緒がある
「そんなことはない」
みたいに竿を思いっきり沖へ振り
仕掛けを遠くへ投げようとすると
決まって、失敗してしまう

いや、そうだからと言っても
何が悪いわけでもないのだけれど
ほら、もうすぐ子供を塾の帰りの
迎えに行かねばならない
そうあるべきだし
そうしたい

これは、まだるっこいね
でもそれでもまだ
描きたいから

許しておくれ

2025/01/04 (Sat)

[395] ある夜の思惑
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

自分なんてものは
最初から
いないのかもしれないし
いる事に
気がついたときにだけ
いるのだとしたならば
なにか思う理由が
あるだろうか

例えば
例えばが
例えようのない
どこにも似通うような
もののない
ありえるとか
ありえないとか
始まりすら
最初からなくて
そもそも
自分そのものこそが
言い訳でしかないのなら
何者にも例えられない
それぞれが
それぞれにきっと
神なのだろう

それらは
そうであって
そうでなくてはならず
そうでもなくてもならず
そうなのかもしれなく
そうなのだろうし
そうでいい
そもそもそれを
誰がいる

どこにもいないのなら


2024/12/31 (Tue)

[394] 作品
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

いつもそうだ

描き始める気力が湧き始めると
まるで
水蒸気のような
最初の覇気が
散り散りにばらけそうな
そうなる寸前に必死で
細かな砂金を掬うように
命の核心を探すように
掻き集めて

いらないことはいらないこと
いらないことがいらないことば
そのことばかりのひたすらさにまた
いらないことばかりのいらなさに
そのことだらけのなのかのなか
ただただなかで

やっとひとひら

そうしてやっとそうこうして
ここにあるそらは
そう ここにある
もうどこにもない
ことのはのそらを

抓んでみせる


2024/12/08 (Sun)

[393] いいわけ
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

俺は
どうにも釣りがヘタクソだ
釣りの詩ばかり書くから
そこそこくらいには
思われているのかもしれないし
そうでもないのかと思われてや
しないのかもしれないけれど
リアルに
確実くらいに
ヘタクソなんだ

それにしても
どうでもいいかもしれないが
俺にとっては
それがどうにもそうでもなくて

いや、ヘタクソなんだよ
一番近いのは
自暴自棄と書けば
分かりやすいだろうか
いやいや
ヤケクソでやってるわけではないし
一生懸命やっても釣れないから
ヘタクソの証明だろうけれど
それにしても
ようするに実際問題

釣れない

2024/11/30 (Sat)

[392] 釣り人
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海の釣り場で
風が吹きすさぶ日は
容赦なんてない
なおさら
人なんざ
いまさら

俺は
海が好きでしかたがない
抗えないないほどに

きっかけが
何処かの誰かのせいかは
分らないけれど
じゅんぐりと
分かっていくのだけは
独りよがりにすら
したくない

意味がわからない
そうだね、けれど
意味がわからない事ばかりじゃないか
理解されないので十分
だってだれのものにも
なりたくないし
だれもほしがりは
しないだろうし
突き離すつもりはないけど
のぼせあがりたくも
ないんだ

釣り場に来たけど
ちょうど、ほら
あの今日の風に吹きすさぶ
厄介な波しぶきのように
しかたのない
有り様でいい

2024/11/29 (Fri)

[391] 題目よりも短い詩
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生ききれ

2024/11/10 (Sun)
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