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遥 カズナの部屋  〜 新着順表示 〜


[421] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

好きな詩人がいる

彼が好きな理由を
書いてみたいと思ってみても
彼の良さが
そもそも
僕が語れるほどのものなら
好きになっては
いやしない

それでも書くとしたなら

まるで僕には彼の書くものは
雷のように映る

空を眺めるのも好きなのだけど

雷がし始めて
空を見上げてみても
どこでいつ起こるのか
なかなか見れやしない
いや
気がついた時にはもう
見終わっている、そんな
刹那を掬う稲妻

雷鳴がその後でゴロゴロとして

何が起こったのか僕には
書きとめられない






2026/01/13 (Tue)

[420] 嗅ぎ心地
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

インクの匂いというのは
どうも好きでならない

最近は買わないけど
週間マンガ雑誌も
独特の匂いがした

中学の頃の同級生で

「週間ジャンプ」の
ページをバラバラにして
毎週のそれぞれの題目を
毎週分ため込んで
数年かけて
単行本みたいに、いや
六法全書くらいの厚みの
ぶ厚い単行本もどきにして
学校で見せてくれた同級生がいた

これが

とにかくどデカくて
なんなら色付きのページも
あったりして
読み応えが凄かった

読み終えると

指先にインクが真っ黒く残って
それか何ともまあ

良かった

漫画家志望だった彼は
看板屋になった

たまに会うのだけど
ペンキの匂いも、なんだか

好きだな

2026/01/03 (Sat)

[419] 鉄道
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

汽笛の音は
聴いた事は無いけれど
心に残る
吹き替えの要らない
映画に映る
線路のレールのようなそれは
振り返れば
どこまでも残してきた
今までのようで

「旅情」と言う言葉がある

辿るのには
あまりに僕には勿体ないが
他に相応しい
すべすら分からないから

この手、この足
この顔、この心

蒸気機関が
真っ白な煙をあげる程に
ずかずかとやってきた
やりたいように
やってきた

「後悔」の対義語を探し求めるように

本当は
残ったものと
残らなかったものとの
違いが
分からなかった
ただ、それだけなのかもしれない

宮沢賢治の
「銀河鉄道の夜」は
ぜんぜん面白く無かった
そう言うと恥ずかしいようで
言えなかったが
これですっきりとした

もう少し先まで行けそうだ

きかんしゃの詩を
書きたかった訳では無いけれど

もしも旅をするのなら

乗ってみたいとは思う
本当の汽笛の音を
聴きながら

2026/01/12 (Mon)

[418] ついで
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

優しく書いておくけれど
生きていくことは
争い事と、争い事
また争いごととの
とっくみあい

優しく書いておくけれど
とっくみあいは
どこかの誰かに
争いが好きな奴ら二
まかせて
おくといい

冷たく書いておくけれど
笑うといい
いや、そうでなくとも
どちらでもいい

声高に書いておくけれど
云々

2025/12/13 (Sat)

[417] 2次元的な話し
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

文面みたいな
綺麗な話しが
嘘くさくて
嫌になる時がある

いや誰かを
攻めたい訳はない
たださ

ただ
もっともっと
確実な事はだけは
心底に側にあって
それらには
神様くらいにしか
どうにもならない
不快さがあって

でもやっぱり

お祈りするくらいの
謙遜さで
書いてみるのが
気持ちいい

嘘くさいだろとも

2025/11/22 (Sat)

[416] 砂遊び
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

砂浜で
スコップを使って遊んでいた

海から打ち寄せる波を
砂に水路を作って
面白く流そうとしてみても
近ずいてきた波は
砂の水路を
容易に蹴散らし
流れ去っていく

それでもどうにか
なるように
スコップで砂を
叩いてみたり
盛り上げてみたり
より深く掘ってみたりしてみても

やっぱり波は
砂の水路に
その役割りを果たさせる事を許さず
粉々にバラけさせて
去っていく

分かっているよ
でも僕は
どうにかしてこの波を
砂を使って
思うがままにしてみたいんだ

ほらまた砂が波に
さらわれていってしまっても

2025/11/16 (Sun)

[415] 一日
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おはよう

いってきます

いってらっしゃい

宜しくお願いします

ありがとうごさいます

すみません

ありがとうございました

おつかれさまです

ただいま

おかえり

いただきます

ごちそうさま

おやすみ

2025/11/08 (Sat)

[414] 朝、そのまま目覚めなければ良かったのにと言わないで
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

生きているって
悪くない

どこにでも
あるみたいで
そうでもないから

悪くはない 
生きているって

悪くない

2025/11/03 (Mon)

[413] 虚構の国のスメル
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

いつも臭いがする

ゴミになるしかない
新聞紙の活字と掲載された占い
まとめて結わえられた
インクの臭い

汚臭が
生活の一部なら
どんな臭いだろうが
平気になるのだろう

頭みたいに
振っても、叩いてみても
硬くなって
使えなくなった
塩コショウ

もうくたくたな
ひげ剃りの
鈍く尖った刃先と
剥ぐにはまだ早すぎた
血のついたかさぶた

どこのどの鳥のものかも分からない
力ずくで引き抜かれた白い羽
アスファルトに残るブレーキ痕と
焼けたゴムの臭い

退屈で気がついた
教室の椅子の下に貼り付けられたガム
踏みにじられたカタツムリにも似た
割れて砕けたスパンコールの欠片

体育館の器具庫でリンチされていた下級生
切れても飛び跳ねて動くトカゲの尻尾

「ビールも随分と値上がりしていて
通勤の為の軽自動車のガソリン代も
馬鹿にならないし」

いなくなってしまっても気が付かれない
雀たち
半分になる前に途中で割れてしまった割り箸

どっさり集めたセミの蛹の脱げがら
エアコンの室外機だらけに見えてしまう景色

久しぶりに見れた流れ星
主人が来るまでスーパーの前で待つ
結わえられた犬

「弁当に焼いて入れてた鮭も
もう目玉焼きで我慢する他ない」

AMラジオのパルスノイズの中
必要な周波数を探す
スマホは圏外だろうとも
どこの誰ともいえない
さだかさだけはある
ラジオの臭い

「トイレ掃除をしたのは先々月だったか」

呼吸をする以上は嗅ぐしかない

2025/10/23 (Thu)

[412] 観察
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波打ち際の
防波堤の隅っこに
トンボがいて

明日には
台風が来るから
風も幾らか
強く吹き始めていて

神様が

手際よく描いた
デッサンみたいな
美しい線のフォルム

強い筆致で刻まれたような6本の足

機敏にくいっと動かした頭には
空も私も映していたであろう黒い目玉が丸く

川面を思わせる透明な羽と
血色の真紅の身体を
風に弄ばされそうになりながら
佇んでいて

命と言うものは

生きてそこにただあるだけで
十分意味があるのだと言う事を
わからせてくれていた

2025/10/11 (Sat)
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