三線の音よめくるめく世と先祖達の鎮魂に轟く若者達のエイサーの気勢その魂の起源を惜しみ無く海の彼方へと解き放ち腹を貫く数万の太鼓の一斉の旋律よ遠く東南アジア迄にさえ木葉程のサバニに身を託し恐れを汗と共に払い家族の安住を気に掛けながら抑え切れない好奇心に遥か彼へ帆をたなびかせた先祖達よくじける事を恐れ無いひたむきさでひたすらに心が無垢であるように私の魂を その眼のように御守り下さい遠く潮騒と三線の音色…
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