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遥 カズナの部屋


[349] 流転
詩人:遥 カズナ [投票][得票][編集]

引っ張られる方が下で
真逆の方が上
たったそれだけのこと
分かっていることは
ちょうど
がらんどうのようじゃあないか
目ん玉が飛び出た後から
脳味噌を垂れ流し
おかれた頭蓋骨の

さくさく
さくさく

踏みしめてきた
砂地
土星の円盤の渦
理不尽さの顔は
見飽きるのには
あまにも
いとまがない

いつか
動画再生出来る
銀河の絵ハガキの
表側の真ん中に
名前を書いておいて
おくれ

さくさく
さくさく

遠心分離して
満開に至れ

2022/10/15 (Sat)

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