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高級スプーンの部屋  〜 投稿順表示 〜


[280] COOL美図
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風景さえも殺された
心損ない
自ら自らを放り出し
冷たい地面に耳を当て
微かな蟲を体内に這わせ
独りじゃないと
自身に言い聞かせた
ヒトリアソビに酔い痴れて
更ける夜の下
群がる闇に貪られても
痛みはスデに
感じ亡くなって

本当かどうか
分からないが
地獄には何も無い
天国にも何も無い
心此処で満たすしか
僕らに望みは無いらしい

根も葉もない世界に
浸かっていると
体中から
ドス黒い色の煙が
どんどんどんどん
漏れだしてくる
視界に広がる殺風景が
真っ黒になるまで
もしくは煙が薄まって
何も出なくなるまで
いつになるかは
分からないけど
それが終わりなんだろう
ぼくの終わりなんだろう

孤独に感じる光景が
美しいと思うなら
幸せに病むの
止めなよ
振り返った先にしか
笑顔は無いのに
前を向いて笑えと言う

再生して
破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して破壊して
消滅して
再生して
輪廻して
もう一度
君に出会って笑うまで
振り返らずに笑うなんて

2005/08/04 (Thu)

[281] 裏の裏の裏は裏目かな
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何手先まで読めば
君の悩みが
カチリと解除して
扉は開くのか
深読みしすぎて
眠れなくなる

パチリと
目を開けると
傍らに
朝が立っていて
僕を無理矢理
連れていく
見飽きた
ドアの向こう側に

識ってしまえば
興味を忘れてしまう
だから知りたい
モヤモヤを
吹き飛ばす為にも

君を超えて
何処に行くのか
星に従い泳いでく
韻を踏んで
旋律を生む
僕の有無を描き鳴らして
果てまで行こう
そうだ
そうしよう

出口から吹き出す
あの煙の正体すら
分からないのに
君の扉を開くなんて
突拍子も泣く無理な話だ

だから僕は今日も
玄関を
開け放っては
今朝見た未来とは違う
明後日の方向へ進むんだ
自転車や
徒歩とかで

進めのススメ
ゴーイング我が宇宙
の裏の裏の裏まで行こう
そうだ
そうしよう

2005/08/06 (Sat)

[282] 元気ビリビリ
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言われてみれば

ぼくらは電気だ

それならビリビリ

みんなに元気を

流そうじゃないか

それそれビリビリ

やれやれビリビリ

ビリビリビリビリ

元気が走る

ぼくら電気に活きている

2005/08/06 (Sat)

[283] 元気ビリビリ
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言われてみれば

ぼくらは電気だ     
それならビリビリ

みんなに元気を

流そうじゃないか

それそれビリビリ

やれやれビリビリ

ビリビリビリビリ

元気が走る

ぼくら電気は活きている

2005/08/06 (Sat)

[284] さよなら人間、明日まで改
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優しさは
ズルさだって
どっかで気付いてんだろが
僕ら共に騙される
その居心地の良さに
どれだけ賢くたって
これじゃまるで馬と鹿だ
そんなに甘くないから
高波が押し寄せる
それでも気付かないで
バカみたいに
じゃれ合ってる
この世が閉まるまで
時間を延長し続け
夢ばかり見てる馬と鹿だ
誰が何て言ったって
最初から何も
変わりゃしない
事態は悪化してゆく
誰にも止められない
混乱そしてショートして
今夜も踊ろうよ
馬と鹿の狂喜乱舞で
ランデブーさ
さよなら人間
高らかに呪文を唱えるぜ
ンーボゲナハンープス
運命はインチキだって
君の耳元で囁いたら
いつもとは違う
妖艶な夜を
過ごせそうかい
また一つ嘘を重ねて
繰り返し唇もね
フライハイバタフライ
馬鹿蝶だぜ
キまってるだろ
無駄な足掻きだって
バカにされても
どれだけ貶されたって
見えない蝶とか
追ったり追われたり
僕だって
悩んでるんだぜ
スゴイだろ
誉めてくれよ
それが優しさってもんだ
違うか
もう何にも聞こえねぇよ
手遅れだバカ
夢からオチずに
終われたら
救われなくても
ハッピーエンドなのに
僕らのリアルは止まらない
自力で走れ

2005/08/07 (Sun)

[285] 不発少年
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ナイフを持って
立てなかった

昼休み
廊下を歩いていた
気付かれるように
皆を見ていた
遊びに夢中になって
誰も見向きもしなかった
この廊下だけが
僕の居場所だったのに
なんだか居心地が悪い
飛び降りようかな

どのグループにも
溶け込めず
自分から
孤独になったのに
友達が欲しいと叫んでる
声にならなくて
机に頭を埋め込んだ
どうしようもない奴だ
助けてくれよ

家に帰って
密林の唄を聴いて
ニヤけて涙を隠した
親にも話せない
歪んだ気持ちが
悶々と膨れ上がるばかり
導火線に
火を点ける前に
今日も一人眠ったよ
なんだかな
何もせずに
また一日が過ぎた

話かける前に
自ら皆を遠ざけた
そして廊下から見てた
それ以上
何もしなかった
殻を破く努力もしないなら
爆発なんて
無理に決まってるだろ
ポケットの中
握った拳
結局、空っぽのままだった

不発のまま春が終わる

それから
十年の月日が流れ
僕は此処に立っている
もう戻れない
あの頃を思うと
今も変わらず
もどかしくなる
大切なもの
届きそうで
手を伸ばさなかった
臆病な少年時代

不発のまま幕を下ろす

2005/08/08 (Mon)

[286] 高コン級クリート
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蝉の死骸も喰えないで
何がジャングルか
蟻が代わりに
むしゃぶってるから
風が飛ばして
土に還すから
空にヨダレを垂らした
夢だった
乾ききった舌を
汚されるがままの
為すがまま
ヒビ割れる体
後から後から
跡形なく埋められる
より巨大に
より強大に
あらゆるものを
取り込んで
成長してゆく
地の果てまでも
侵してゆくが
やがて朽ちて
飲み込まれるのは
我がコンクリートの方で

2005/08/10 (Wed)

[287] ショコラ
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紅い赤
口につけて
君は大好きだと
僕にじゃれる

頭から爪先まで
くまなく舐める
白い蜜すすり
喜び喘ぐ姿見て
欲に染まる
濃厚な幸せを
感じ合う

甘い一時が
いつしか
苦い思い出に
変わるまで

君の背中の先に
映った景色を
綺麗だと伝える前に
記憶は醜く変色し
僕の前から姿を消した

並んで倒れていた
自転車の後を
二人は
足早に過ぎていく
もう戻らない

嘘は甘く
傷は苦く
心に深く染みて
溶けずに残る

2005/08/12 (Fri)

[288] 実らない好日
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君が好きだ、を
口実に
僕は無意味から
逃れようと必死になる
耐えても
絶えても
同じな気がして
君が好きだ、を
言えなくて
実際は
友達の
誕生日プレゼントを
一緒に買いに行こうと
誘っただけ
口実の口実さえ
曖昧に
ぼやかして
話を切って
結局、何も
無かった方向へ
自分勝手に逃げ出した
取り返しが
つかなくなったのは
どの罪を犯した時か
諦めるのを
諦めた毎日
たまに
君に会っても
上手く話せず
目も合わせないのに
好きなんだ
訳もなく
君が好きだ。

思いながら僕は
逃げる口実を
準備してる
他には何も
意味も無いのに

2005/08/13 (Sat)

[289] 稚拙な唄
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此処って何処だよ
距離感のないモノは
側に在る気がして
嬉しくなったりもするけど
目に見えない何かは
掴めても感触は無いから

上を向いても
落ちていく日は
収まるまで
近づかないで
ワガママなのは
百も承知
だけど笑っても歪むんだ

明るい唄を
心から楽しく
分かってたって
そうにはならずに
気持ちは変わらない

底に居るから
今はまだ大丈夫
だから少しだけ
朝までで良いから
何処かは聞かないで
此処に居させて

遠近法を無視した
手に入らない場所を
夢見て


うなされる

2005/08/13 (Sat)
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