詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
一緒に居たら
一緒に居ても
口には出さず
構わずに無視をする
問い掛けられても
目も合わせずに
何でもないよって
笑っては言えないけど
姿勢を崩したまま
本を見ていると
視界の端っこから
君は消え去って
扉の閉まる音がする
半端な平行感覚
隙間のある安全地帯での
生活を続けてる
アルミ缶を潰すみたく
布団が擦れる音
まだ起きてるの
静かな部屋で
まだ起きている
別々に二人で
どこにも行かなくて
どこも行けないなら
どこでも良いんだろ
それは違う
疑心過剰の放置プレイ
触れ合わないで没交渉
キスもない
半端な平行感覚
隙間のある安全地帯での
生活を続けてる
アルミ缶を潰すみたく
辿り着けない苦しみは
君に擦り付けて
無力だと塞ぎ込んでは
その足を引っ張って
泣き声など
聞こえなかった
と一人は言った
一人は無言だった
不干渉に
不感症に
不感傷に
冷めるピザ
別々に二人分
半端な隙間のある生活
アルミ缶を潰す
意味無く
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野性の豚の貌をした
脳味噌豚汁な
俺をプロデュースしろ
肉汁したたるブー男
ブーブブブーブー
残飯が俺を呼んでいる
敵だ迫る
アイスキャンディー軍団
泣き叫ぶ子供達
うるさい黙れ
放置してりゃ溶ける
その前に食べろ
落としたエモノは
3杪過ぎても喰ってやる
もったいない精神を
世界に広めた男
豚饅マン
そこだっ逝けぇ
肩ロースカッター
今だっ殺れぇ
豚足蹄付きカッター
必殺技はどれもカッター
一口サイズに
こだわる男
食い意地だけが友達さ
ブーブーブヒブー
吉野家は俺のもの
肉野郎じゃない
豚野郎だ
肉饅とか言う奴は殺す
些細な違いを気にする男
メス豚に嫌われて
今日も沈む
浮かないデブです
ブヒブヒブー
泳げないならワラを噛め
日本に来れない
牛饅マン
年中風邪気味
鶏饅マン
歩くバイ菌
豚饅マン
敵寄りのヒーロー
豚饅マン
マントが
良い味出してるって
言ったら食べたの
豚饅マン
空は飛べない
皮下脂肪万歳
豚饅マン
農家のおじさん
泣き寝入り
バター子さん
実はマーガリン
犬は
食っちゃらブヒブヒ
ブーブブヒデブー
閑話休題
中華饅の外身とか
給食のパンの柔い部分
小さく丸めて食べると
案外美味かったりするね
豚饅マンは今日も行く
ブーブーブー
ブブーブー
実は全部オナラでした
ブー
適当にリズムつけて
歌えば
虚しくなって
ヤケ食いだ
この豚が
ブリッ
あらミが出たよ
本家本場のウインナー
おひとついかが?
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神様だと信じている
教祖様の私生活が
我が家の大黒柱と
瓜二つだったなんて話
実在しても直面しても
私は信じて
着いて行きます
導かれるままに
溺れる者は神をも掴む
真実が
真っ赤でも八百でも
神様が
人間様でも畜生様でも
私は信じる
ご主人様の言う通り
三回回って
ワンって吠えて
忠誠を誓うのです
救いがないから信じるの
夫に内緒で
ピーを投げ売って
二人の子供に
保険金かけて
ピーをピーして
私は買われて
飼われて変わらずに
裸に首輪で犬小屋の前
ご主人様の言う通り
三回輪姦って
ワンって喘いで
忠誠を誓うのです
私は信じて
憑いて逝きます
導かれるままに
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リスカやアムカに
興味ないんですが
ガム買って噛んで吐いて
ハイカット履いて
はいカット何で?
現存する最近の希望は
自分から切り捨てました
前頭葉カットしたら
中から出てくるのは
味噌汁以外に
何かあるんですか
パンチラワカメが
増殖するばかり
久しぶりに
漫画を描きました
ワンシーンワンカット
出来上がったものは
上手くもなく
下手なままで
あの頃から
進歩が見られません
紛れもなく
僕の描いた背景で動く
僕の描いたキャラクター
何でも選べるフリーター
何でも集めるフリーカー
善悪生死正解不正解
好き嫌い関係なく
四捨五入さえ
覚えていたら
自由を扱うのは容易い
気の所為ですか
奇の性ですか
変化は
実在するんですか
心境の変化すら
無いんですが
時間
止まってないですか
老化しても
退化しても
劣化しても
寿命が尽きても
成長しないキャラクター
彼女と別れて
仕事を辞めて
心は病んで
お決まりの展開
呆気ない幕切れ
それにしても
現在進行形の生
時間
止まってないですが
言葉を選んで間違えて
選ばず誰かを傷つけて
口が利けなくなって
もごもごしてないで
早く話せよ
言いたい事あるんでしょう
胃痛いコトあるんでしょう
一瞬で
一瞬で
一瞬で交替する世界で
夢現つ
寝ても覚めても
考えて迷ってる
ネタが切れて困ってる
そこの貴女
落としましたよ
前を歩く
女が発したコトバ
切って落として
貼り間違えた
後を歩く
男のセリフだった
蝶々と竜巻の寓話のよう
満点か
名前を書くのを忘れるか
采配一つ
零から零れた可能性
切り捨てないで
最後まで
計算してみても
明日じゃ遅いか
最後って今日か
面倒だから
およそ3
誰の考えも
およそ
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春の妖気に
中毒てられて
トび出す精神
引き止めようともせず
呼び停めたのは
三菱じゃないタクシー
四月に入り何人目
核心から遠ざかり
帰る路を探す人の群れ
僕等の時間を少しずつ
奪い去って落ちた
疵のない泡玉
粉々に轢き裂かれた
との
アナウンス流れ
始まる音楽
爽やかじゃない
まだ寒い現在
運転手に
行き先を告げ
静かに走りだす
烏色の暗い夜を
角を曲がれば
有り触れた欲の街
十色の輝きが
現の闇を更に
昏々と混沌とさせる
お酒や香水の匂いが
アナタ方を
夢に喩えるけれど
本物には成りませんから
誘いに乗れば
戒めばかり喰わされる
酔ってて味が
理解りませんが
繰り返す過失
加湿器の無い車内
乾いた咳を込む
涙目横目で視る
窓の外
不眠の街を通過する
私の友達の友達は
人殺しなんだよ
嬉々として語る声は
前からか天からか
適当な相槌を打って
膜を閉じる
濾して濾紙に残る
今日一日の夾雑物
スプーン小さじ一杯程度
瞼の奥
眼球の裏側へ
掃いて捨てる
山になった塵芥
凍て蠅と化し
もう少し
暖かくなったら
わんさか蛆が
産まれそう
考えただけで
総毛立つ
今だけは忘れよう
人工的に造られた
縦横無尽に拡がる溝に
轟轟と電車が疾走る
黄色い線の外側から
もうあと一歩
踏み出せない足
怯える脚が震える
回想の徐行運転
優しい欝が
血管に詰まり
他人の本心に迫る前に
自己の保身を考える
心臓苦しめ
難を逃れ
退く身体
宛先は未だ不明
退屈で陰気な
独りの時間が
何より大切だ
勿論
ウソだ
疲労感凄いのに
達成感皆無で
苛々を内に塞ぐ
耐えに耐える怒りは
何処にぶつけりゃ良い
後頭部の内側が
早くもムズ痒い
掻き毟っても届かない
此の身に衝撃を寄越せ
木っ端微塵に
粉砕されたら
飛び散る辛紅が
ネオンみたいに
艶っぽく
煌めくかなぁ
馬鹿の唱える
甘美な私利滅裂が
通用するのは
幻実の中でだけって
一つでも覚えられたら
死んでも忘れはしない
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行き場を失い
表記に困り
苛み黒く瞳は翳る
蛍光ペンにも目が眩む
明るい景色は見たくない
モノクロの虹
丑三つの二時
背を向けた陰影を
見落とさず事細かに
振り向かせずに
君は訊く
乾く前に触れないで
注意は聞かずに
自然に不自然に
動いた手が後ろから
僕の口を塞ぐ
べっとりと付着する
洗っても落ちないから
有名な果実の赤すら
ぼやけて判別不能に
振り返る人ひとり
崩れ泣く人ひとり
だから言ったのに
依然として漠然として
山場を迎えても
盛り上がらない
他人ならよく眠れる
快適なストーリー
心の中
壊れて虚ろ
穏やかな
余生を過ごそうと
流されながら
ウトウトと僕も
泣き顔が煩いな
外は晴れ
止まない雨
閉じた口
開いた目
肝心な部分塞がれて
溜め息も吐けず
洩らしたのは
涙
比類無き哀らしさ
貰い泣き思わず
抱きしめた
巻き込んだ弱さとか
差し伸べた弱さとか
相俟って滲んで
余計に前が見えない
対になって遂に
妄(ツク)り上げてきた
闇も身も焼き尽くされ
灰と化し
いとをかし
窪んだ赤い目は
見つめてくる
色彩も感情も豊かに
見つめてくる
息吐く暇もなく
観せられる走馬灯
値の張らない丘で
根を張るには
独りじゃ心細くて
平気なフリをして
笑っていたりして
唇噛んだ顔
マジックで塗り潰し
変わり者演じてた
塵になった孤独
集めて山にして
潤ませた目から
注がれた涙で
産まれた芽を
投げ出さないで
育てみたくて
君を強く抱きしめる
あまり感じないのは
温度差がないから
演技じゃなかった
変わり者の二人には
丁度良いぬくもり
下らなかったら
一緒に眠れば
怖くなったら
起こしてくれたら
孤独を感じても
静かに側に居るから
真っすぐに真っすぐに
見つめ合ってそれから
赤い熱い大地にだって
小さな花を咲かせよう
並んだら少しは強く
瞬間瞬間に抱きしめて
時々ひとり揺れていて
薄暗がりで
霞んだ視界のまま
笑っていたい
明るい光も
たまになら浴びて
二人で居たい
溜め息は要らない
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喜と楽の違いを
判別できない
3パターンな思考じゃ
あと何ターンで
倒されるだろう
すぐに壊れる服や携帯
1年と持たない
装備を取っ換え引っ換え
勿体ないな
レベルは上がらない
頭は使わず
新品同然
変化しない能力値
上げる薬はいくら
こっちの世界にゃ
ありません
高いから負けてよ
むこうの世界じゃ
買えません
メガネ掛けても
かしこさUPしねぇ
都会の喧騒
罵詈雑言
敗北を避けて通れず
ウチに帰って
わんわん泣きじゃくる
犬は飼ってません
旅は一人で
するものだもの
すもももももも
食べ飽きて
居間で見るTV
ファンタジーじゃ
萌えちゃわないにゃ
ゲームする気もしない
オンラインでも
結婚出来ないし
怪物は腹の底
倒せない
解けないトラップ
溶けてトリップ
戦線離脱足早に
駆けっこは下から1等賞
逃げられず回り込まれ
滅多打ちホームラン
いえOBです
回復薬で軽傷だ痛い
怒も哀も使えない
私の属性は
人間に適していません
まだクビじゃないの
審判も人の子だから
誤る日もあるわな
土下座しても
許す神はなし
人生ゲームの中間地点
近場の本屋や
電車に乗って会社へ
目眩く冒険の
ページ捲る手
妙に重たい
現実世界を
クリアするまで
あと何年かかる
つまらないプレイヤー
締まらないストーリー
続きも俺が演るの
投げ出さなくても
特に意味はないの
フィールドを歩く自分
客観的に
5m離れた明るい場所で
観ていたい
それだと見ないか
最弱なままだ
裏技も必殺技も
身に付かない
魔王もドラゴンも
出現しない大地の上
宝箱すら見当たらないや
伝説の勇者の
血も涙もない
町民Aは
同じ場所を
行き来するばかり
それっ
右ボタンでダッシュだ
そこだっ
左ボタンでジャンプだ
あちゃっ
また落っこちた
自分の乳首連打して
どうするつもりなの
お先真っ青
お尻に差したカセット
抜いてリセットしたら
新しくスタートを
切れるかな
人間以外に再就職か
もう一度
始める為の勇気を
まず探さないと
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力が薄く弱い
心が濃く弱い
何をしても普通より
半分にも満たされない
よく鳴き
よく泣く女の子
溢れる涙は
ほとんどの人に
理解されずに
見守られずに
無下に飛ばされる
口で見て
鼻で見て
耳で見て
崩れて壊れて笑っても
鼻で食って
耳で食って
目で食って
砕け散りながら怒っても
耳で嗅いで
目で嗅いで
口で嗅いで
切り裂かれ軋み泣いても
目で聞いて
口で聞いて
鼻で聞いて
全を一や二にして喜んでも
微かな震源を
感じられるのは
触れられるのは
僅かな人間だけだから
僕が
脳に入るシワに
細心の注意を
バカみたいに
払っていた頃
君は
尻尾を振りながら
原始時代さながらの
不透明な鮮明さに
襲われていた事
後になって知ってそれで
触れられずに
感じられずに
抱きしめる行為に
疑問を抱きしめて
貴女を苦しめていた
堂堂巡りの人間性は
器を輪廻すだけの所為だ
近しい存在が離別すると
君はまた涙を流す
進化も退化も
ロクに知らず
優しい気分に
操られている
悟りを閉じて
踵を返し
笑いながら
その頭を撫で
愛でるフリしてる
いつまで続くのか考えて
シワの数だけ
バカになる
そんな人間が
生き続ける材料は
その涙と
その存在と
触れ合おうとしない
嫉恨のカスだ
優れない部分
選りすぐり同一視
異端視して
下から見下してる
限りない罰悪が
劣悪な僕悪に
降り貫いても
苦しむのは独りじゃない
人よりも多く触れられる
人よりも深く感じられる
挙げ句に道連れにされる
運が悪く
人が良い
君の罪は難だろう
短絡的に落胆し
どこまでも底へ
堕ちて活く
何をしても普通より
半分にも満たされない
よく鳴き
よく泣く女の子
今はやすやすと
すやすやと眠り
夢の内
弱いのは僕で
弱いのは君だ
強さを二分にした時点で
気付かなかったのか
あの日二人になった日に
今日こうなると
少しでも
思わなかったのか
分かってたんだろう
最初から
触れていくんだろう
最後まで
それなのに
バカ野郎め
この無能犯が