詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
朝読んだ新聞の
四コマ漫画って
どんな話だっけ
僕の作品も
そんな風に
雪より早く溶け去って
残らないんだけど
夜は何
夜って何
何をする為にあるの
息を吸って
息を吐く
過剰摂取しないように
かかる音楽
耳に入らない
そんな時は
どんな時だ
とりあえず寒いんだ
寒いから暗いんだ
感覚だけの辻褄合わせ
デタラメだ
ああそうだ
デジタルな
デタラメを吹いた
朝読んだ新聞の
四コマ漫画って
どんな話だっけ
僕の作品も
そんな風に
雪より早く溶け去って
残らないんだけど
どんな内容だっけ
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白く白く
一日がずっと
続けばいいのに
切り離せない明日を
予定に入れたくないな
白く白く
お祭りの後の祭り
一人で家路に着くまで
少しだけ楽しくて
少しだけ寂しくて
このまま今日が続けばな
白く白く
眠りたくないよ
分かるでしょう
私は
白く白く
白く白く
記憶は洗われて
白く白く
白くなって
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才能なんて無いんだろう
言葉を吐くだけなんだろ
席を譲ってくれないかい
僕だって上手く歌いたい
もっと上手く表現したい
ちょっとだけでもいい
代わってくれないかな
僕にも少し歌わせてよ
心に伝えられる歌声で
少しの間でも良いから
僕に貸してくれないか
ねぇちょっとだけだから
僕には才能が無いから
ねぇ少しだけだから
お願いだから
ねぇ
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なんだか面白すぎて
笑い声が外に漏れた
あまりに自然で
シンプルで
胸の中心より左側に
上手いこと浸透して
重たいんだ
究極を軽く超えた
言葉の羅列だって
慣れてしまうと
平凡な唄になっちゃって
なんちゃって
いつ聴いたって
良いものはイイんだよ
ただ
今の僕にだけ最高です
今の僕にだけ最適です
ありきたりなんだけど
ただそれだけなんだけど
さっきから僕は
震えが止まらない
笑いも止まらない
そんな唄もある
救いはないけどね
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なんとなく
持つ気がしなくて
使わなかった
でも
なんとなく
持ってみたら
割と使い易かった
未読のメッセージは
どんなに
アナタ好みの
内容だったとしても
なんとなく
気乗りがしないと
なんとなく
読む気がしないもの
そんなんで
一度横切ったら
二度と出会わない
モノだってあるから
分からないな
さて
どうしたものか
スプーンを使って下さい
スプーンを使って下さい
スプーン売りの青年は
平面の向こう側で
スプーンを売っている
活きているのかい
降らせた多くの詞は
想いを沢山
詰め込んだ作品となって
向こう側に並んでいるか
使えるスプーンを
作れているのか
青年はスプーンを
スプーンをスプーンを
スプーンを売って
たまに
フォークを投げて
また
スプーンを売ってるんだ
タイトルとは正反対だ
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恋を拾ったり
愛を失ったり
忙しなく恋愛しては
傷物の唄を歌う
そんな彼女の唄は
分かる分かると
共感されたり
分かってないと
批評をされたり
十代後半の彼女に
善くも悪くも
彼等は夢中で
世間の意見を
知ってか知らずか
彼女は唄を歌う
終始
恋に落ちて
愛に泣いて
せかせかせかせか
恋愛唄ばかり創作ってる
同じ自分が自分以外に
3人居る世界なら
切り取った肉片の
それぞれ一小節だけを
読んでみれば
ほぼ全人類が
僕や私に
何かを感じたとか言って
当て嵌まるんじゃないの
でも
気持ちが違うんだって
それはメロディに乗って
辿り着く先の
彼等の耳の奥に
何処まで通じると
言うんだろう
無理しない程度に
演技して
時々手を抜いて
ボロを出してみて
経験談の自己唄を
歌い尽くせば
いつしか
恋も愛もフリになってる
それでもまだ歌うんだ
そういえば
彼女の唄ってさ
どっかで聞いた事がある
そのセリフも
どっかで聞いた事がある
現在を紐解けば
彼等は口々に
好いた惚れたって
飽きた駄目だって
やっぱり釣られてる
だけど
ホントは彼女って
言わない
やっぱやめた
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衝撃をも糧にする
詩的な叫びが回ってる
空をグルグル
机の上でグルグル
僕の頭ん中でグルグル
無理をしなくても
良いんだって
だから天国には
届かないんだって
生きてるうちには
届かないんだって
打ちのめされて
打ち拉がれて
何やってんだって
繰り返す叫びに
気が動転
途方に暮れるんだ
僕が飽きるのが早いのか
擦り切れるのが早いのか
どちらにしろ止まらない
変わらずに
良い詩があっても
やはり
そう見えたなら
僕が
そう思ったなら
きっと
そうなんだ
変わってしまうんだ
止まらなくたって
僕の意志は固まって
動かなくなるんだ
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甘ったるくて
戻しそうになる
三水を足して
涙目の僕の胃は痛い
病められないから
足を器用に交差して
サヨナラをしたんだ
明日の明後日へ
大事に使いなよ
君にはまだ手がある
咳をしても
独りになっても
どうか死なないで
甘さを求めないで
僕のように
ならないように
甘すぎて
酸っぱいものが
込み上げてくる
そして止まる
どう転んでも
起き上がれそうにないな
致死量よりも
少しだけ
少なめにした
甘いものを
もう少しだけ
飲ませて欲しいな
溢れる望みを
ドブに捨てる
諦めきれない夢は
ポケットの中で眠る
取り出せないから
捨てられそうにないな
甘いものから
離れられない頭
放っておいて
遊んでおいで
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むかしむかし
何者かの
日本人の手によって
猫は首を切られ
公の場で死を表しました
茂みに隠れていた尻尾を
引き千切ってみたら
それは少年のものでした
尊敬出来る日本人が
五万と居る
両手の指で
足りてしまわないように
もうそろそろ
ね
日本人を置き去りにして
日本人に追い付かない
行き過ぎたら罪になる
過ちを償わず踏み倒す
散らかった時代に
地球の何処を見ている
この国以外の
言葉を音楽を精神を
戦いを祈りを
嘘を真実を
好きになった
日本人の行く先に
日本国は
在りますでありますか
首輪を付けて
犬小屋から中継しました
これからも
いままでの人生は
無駄だったと
遠吠えしていきたいと
思います
ふざけた内容に
意味は無いようで
良くも悪くも
与えるものもあって
害や迷惑に
ならなければ良いなとか
見ている人が
フィクションで
実在しなければなとか
明け方まで
人目を気にしながら
でも実際は
液晶画面と
周囲の部屋の景色しか
見えていなくて
それすら掴めていなくて
都合良くボタンを押すだけ
朝方
お婆さんは川へ
桃を拾いに
お爺さんは街へ
猫の首を刈りに
出掛けました
その頃
犬は裏庭で溺れて
わんわんわんわん
醜く泣き叫んで
日本人に縋りながらも
声は届かず
助けて貰えず
そのまま一生を
終えましたとさ
めでたしめでたし
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そうか
そうだな
俺が間違っていた
息をすれば
悩んでいれば
生きているんだと
思っていた
どうやらそれは
俺の場合は大間違いだ
生きているって
活きてやるって
胸を張って
叫べるかい俺は
簡単じゃないな
だから俺は
このままでは終われない
まともには続かない
気が狂う程
気の長い話
命短し男だからそう
やるしかないな
生きる為には
活きていけばいいと
俺が俺だと
懸命に
叫べるように
安心のない
危険に満ちた
混沌の今を迷走する
そんなもんじゃない
そんなもんじゃ
なぁ
駄目だ
心にもない空想を
口走るなよ
吐いたものは
痰か毒かも
理解らなくなった
膿の溜まった頭を
握り潰してやる
そしたらさぁ
周り中が臭くなって
誰にも手に負えない
世界を
もう一度
その手で掬ってみれば
期待されなくても
誇らしく思えるものを
手に入れたような
そんな気が
お前って奴は
じゃない俺は
もっともっともっと
まだ行ける
もっと活きてやれ
くだらないから
整わない心臓を
曝け出して見せてやれ
ボケっと
つっ立ってないで
叫んじまえ
早く叫んじまえ
じゃないと俺は
俺はもう
無様でも
孤独でも
嗚呼
もっともっともっともっと
生きる為に
俺を活きてやれ