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高級スプーンの部屋  〜 新着順表示 〜


[415] ス&?『詩って』
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「出来たぞぃ!」

「どれ?見せてミソ」

「ホレ!どうよ!」

「どうよって…」

「アッシの処女作どうよ」

「これ何スか?」

「何スかて!えぇ!?」

「これ何さ?」

「何って詩ぢゃよ」

「詩?」

「今世紀最高の‥」

「詩?」

「詩」

「これ詩ってか絵?」

「えっ!?」

「絵っ!!」

「えぇっ!?」

「…」

「…え?」

「絵?ってか落書き?」

「ん?」

「ただの落書きじゃん」

「詩ぢゃよ」

「詩じゃない」

「詩ぢゃない?」

「詩じゃない」

「じゃ何ぢゃいな?」

「落書きじゃんコレ」

「落書きは詩じゃない?」

「詩じゃないでしょ」

「なぜに?」

「なぜって分かるでしょ」

「分からんぜよ!」

「いやいやいや」

「詩って何?」

「‥ちょっとココ見て」

「んん?」

「こうゆうのが詩でしょ」

「ふむふむ」

「アンタのと違うでしょ」

「どこが?」

「見りゃ分かるでしょ!」

「文字ぢゃないから?」

「う〜ん」

「ぢゃあさコレは?」

「ん?どれ?」

「コレぢゃよコレ」

「…これかぁ」

「これは詩?」

「うぅん‥」

「高級※プーン?」

「会話してるだけだしね」

「ぢゃあ…」

「§☆$“*@〒ッ!?」

「何?突然‥叫び?」

「…詩ぢゃよ」

「詩じゃない」

「うぅむ分からんの」

「あのさ」

「むん?」

「その叫びや落書きがさ」

「ふむ」

「詩だとしてもさ」

「うむ」

「どうやって載せんの?」

「むむぅ‥気合いとか?」

「アホか」

「アホぢゃい!」

「あ、そう」

「うん、そう」

「どっちでもいいや」

「アッシを見捨てる気?」

「不燃ゴミかな」

「…分別ゎするのね」

2005/11/21 (Mon)

[414] 追憶に見る君の物語
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知ってる
知ってる
知ってる
知ってる
知ってる

知ってる
知ってる
知ってる
知ってる
知らない

知ってる
知ってる
知ってる
知らない
知らない

知ってる
知ってる
知らない
知らない
知らない

知ってる
知らない
知らない
知らない
知らない

知らない
知らない
知らない
知らない
知らない

左から右に
上から下に
読み進めるだけでは
手に入らない



23冊と157頁と7行目
君は話を終える
あとがきも残さずに

二人が出会ってから
いままでの
数冊間を回想しても
思い出せない場面が多い
出会う前の君の物語
20冊近くについても
あまり聞かなかったし

もっと深く
読めば良かった
もっと色々
話せば良かった
君を失ってから
3冊と304頁目に
何度目かの後悔をした

僕の物語は
まだ続いている

2005/11/20 (Sun)

[413] 矛先は己自身
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いける
まだいける
もっといける

その意志は
何者にも負けず
ドンと己を
貫けるか

2005/11/20 (Sun)

[412] とんかつだいすき
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とんとんとん
とんとんとん


きょうはだいすき
とんかつだ


とんとんとん
とんとんとん


みんなだいすき
とんかつだ


とんとんとん
とんとんとん


みんなわいわい
たのしいな


とんとんとん
とんとんとん


みんなたのしく
きりましょう


とんとんとん
とんとんとん


こぶたのように
きりましょう


とんとんとん
とんとんとん


ぼくもみんなも
きりましょう


とんとんとん
とんとんとん


こぶたのように
あげましょう


とんとんとん
とんとんとん


ぼくもみんなも
あげましょう


とんとんとん
とんとんとん


ここまできたら
もうおそい


とんとんとん
とんとんとん


とんとんとん
とんとんとん


きょうはだいすき
とんかつだ


とんとんとん
とんとんとん


ぼくもあなたも
とんかつだ

2005/11/19 (Sat)

[411] そのままならない
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そのままを書くと
否定される気がして
怖かった
そのままを
誤魔化して
隠して書いた

どんどん
どんどん
そのままを
奥へ奥へと
押し込んで
誰にも
気付かれない場所へ
誰の手にも
届かない場所へ

しまいには
自分でも
分からなくなって
そのままを探しても
見付けられない
見付からない
どこかに
落としてしまったのか
どこにも
そのままがない

そのままに
しておけば良かった

2005/11/19 (Sat)

[410] その辺りは終わらない
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僕が救われると
感じる度合いは
他者の思考に
どれだけ自分を
垣間見られるか
という一点に尽きる

其処に到った時
犯してしまった考え
自分が何をしても
自分が何もしなくても
水が自ら
水を掬うような
悪があくまで
悪に巣食うような
どうしようもない共感
何処までも
自分は自分で
自分自身の力では
変われないのだと
自覚してしまった

あらゆる面で
悪い意味で
断定してしまい
自分を自分では
助けられないと
信じてしまった

手の施しようのない
絶えた望みの中へ
入り込んだ僕は
此処から
抜け出せないから
此処に居て
待つことにした

いっそ命を断てば
確かに消えるだろうが
残るものもある
一辺も残さず
消え去るには
一辺も残らず
救って貰う必要がある
完全に一つ残らず
消えてしまわないと
死んだ心地がしない
贅沢な悩みが
目標に変化して
僕の出した結果は
ボツになった

まだまだ浅い
まだまだ浅い

逆説のない
反論しようのない
考えに辿り着くまで
僕の精神は
何処かに在るのかと
救われないのに
全部消えてしまう

影響される
他者の思考を
全部救わないと
自分は
救われないし
全部救っても
救われないかもしれない

答のない問いに
当てはまる結果を
残す為の仮定を
歩むには
救われてはいけない
救われるにはまだ
救われてはいけない
変わらずに止まるには
変えなければいけない
他者を
自分を
同時に全てを
消し去るには
絶対にない方法を
思い付くしかない

堂堂巡りから抜け出す
中途半端に中断して
終わらせてしまい
始まりを待つよりも
絶対に近づく為に
絶対に取って代わる
絶対になる
自分のまま絶対になる
絶対が自分に

はじめから
自分なんて
存在しなくて
自らの存在を
消し去ろうと
考えてしまっている

自称・少年は
幻想的な
ミステリーに
憧れて

続く

2005/11/19 (Sat)

[409] 奥様はラビリンス
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意味深を目深に被り
注目を羽織って
通り過ぎる貴方は
何者なのかしら

沈黙する背中を
見つめてもいても
分からない
印象だけを残して
去ろうとする貴方は
何者なのかしら

気になって
トタトタと
追い掛けた
そして後ろから
思い切り
秘密を剥ぎ取った


呆然とする私


見えなかった
貴方が空白にしか

謎は出会うだけじゃ
隠れた本心までは
解き明かせない
ものなのね

それにしても


出口は何処かしら

2005/11/18 (Fri)

[408] 給食の時間を過ぎても
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残した給食
どうしても食べられない
眺めるのも飽きたし
教室から離れよう

誰とも目を合わせずに
駆け抜けていった
幼き君は今

僕として生きている
足早に過ぎる毎日に
不満を漏らしながら

残された給食を
今頃になって
ちびちび
食べている気分

不味くても
仕方ないと
諦めばかり早くなり
僕は席に座ったまんま
外へ飛び出せない

2005/11/18 (Fri)

[407] 爆の物語
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見えもしない貴方に
感情を剥き出しにする
ブツケタオモイ
跳ね返り
僕は人間だと
再認識させられる

絶対を信仰して
いつか自分も
貴方になりたいと
理も無く
断りもなく
憧れていた

越えられない
壁はないと
信じきっていた
矛盾だらけな日常に
言い訳を付け足して
更にゴマして
曖昧にうなずく
遅かれ早かれ
いつかは気付く
何かを超えられるなら
貴方は居ないと

よく出来たゲーム
遊び半分で作られた世界
至る所に不具合が生じる
無理な設定ばかりなのに
デタラメに進んでも
クリア出来そうで
終末直後の
スタッフロールにでも
貴方はひょっこり
顔を出す気なのか
今の作品には
満足していますか

知らないのは
運命に左右されつつ
自らを強制的に演じる
僕らだけか
貴方もそうか
何であれ
サルでも理解る
手の平よりも下に
進んで堕ちた僕は
貴方の足元にも及ばない

だって見えない
目の前についてすら
考えられずに
人間という
仕事も放棄して
貴方になりたいと願った
今はもう
叶わないと諦めて
何にもなれず
救われない

出会えない
時間もない
この先ずっと何もない
信じないと
ゲームオーバーか
自分も含めて
全てを見下して
僕は何様だ

切り開くまでは
見えないんだ
僕は人間
貴方じゃない
人として生きよう
出遅れて始まる
本当の物語を旅する
本物の僕に


都合良すぎる妄想
リセットボタンは何処だ

2005/11/17 (Thu)

[406] 誰も聴かない音楽会
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無意識に
息をするように
流れる音色に
耳を傾ける者の
居ない空間で

みんな笑っている
私は背中を向けて
ひとり黙々と対話する
音のない
背景の寂しさを
忘れて楽しんで
零れたのは
涙なんかじゃない

邪魔をしない
穏やかで優しい音
選び強く
強く奏でる
雰囲気を壊さないよう
ゆったりと滑らかに

私はピアノを弾いている

2005/11/17 (Thu)
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