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高級スプーンの部屋  〜 新着順表示 〜


[395] 脆弱しめしめ
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どうしようもない
一歩手前まで
弱くなると
面影は
今宵の深みに
奇妙にハマる

残す側は
脆くなる一方だが

2005/11/11 (Fri)

[394] 夜に君に届かない
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夜を奪われ
君に会えない
手紙を出しても
奴等に
食べられてしまうなら
空を覆う
雲になろう

足りない
足りない
奴等だって
必死なんだ
分かっていたのに
抑えられない思い
体がすごく重い

君に影を
落とせない
僕の眼から
冷えた雨は
降るけれど

夜に君に届かない

2005/11/11 (Fri)

[393] 王さまはひとりぼっち
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黒い棺の中から
動機だけを取り出して
不可解な方法で
あの世にでも
流せたら、なぁ

アレを親とも
呼べたかもしれない

いつから底に居たんだ
どこかから
迷い込んだのか
小さくて牙のある獣
飼いたくもないのに
確かに産み落とされて
其処で息をしている
お前は
俺に似ている気がして
嫌いだった
そして怖かった
底にフタをして
押し込めていた

此処ハ何処ダ
僕ハ誰ナンダ
トテモ窮屈ナ場所
理由モ意味モ
分カラナイ
分カラナイガ
暴レタイ位
寂シイヤ
誰カ居ルナラ
僕ヲ上手ク
コントロールシテ

柱が一つ欠けている
気付かないし
築けないから
傷付けない
愛し方を知らない

未完成なのは
アレが手助けを
してくれなかったからと
我儘を流す器が
未熟なまま
固まってしまったから

蓄積された欝憤が
底に棲む獣の
成長を促す
構築される原因に
結果の爪痕を
残したくて
フタを
押し退けようとする獣

逆側から
押さえるのに必死で
身動きが取れない
他に何も出来ないだろ



入れ替わったように
立場が逆転した
閉じ込められた
記憶も無いのに

呆気ないほど
簡単にフタは開いた
外に顔を出すと
アレが居た
本当にもう
アレとしか呼べない物が
転がっていた
俺の目の前に

其処には獣の姿は無く
底にはまだ
獣は在るのか

終わってしまった後にも
引き続き
寂しさは残る
きっとずっと
いつまでも
空は晴れないんだ

2005/11/10 (Thu)

[392] 夜を泳ぐ魚
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溺れて沈むのが
怖いからと
気付くのも
嫌だからと
泳ぐのを
楽しもうとする魚

感覚外の刺激から
逃れに逃れ
水槽の中
見渡す景色も
慣れに慣れ
ふと過る無に
消されまいと
忙しなく巡る

行き先も後先も
考えずに
バタついて
零れる笑みの下
広がる隈は
悩みのタネが
刻んだシルシ
廃墟のような闇に
星は煌々と踊る
魚は睨む
一寸先の憧れを

どうしようか
まず泳ごうか
楽しめないし
苦しいし
早く
終わらせてくれないか
少し遠目で観ると
映える失意が
泳げ泳げと
急き立てる

魚は夜を泳ぐ
刀は人を斬る前に
空を切り裂く
分割された一コマに
幸せをどれだけ
詰め込めるかな
さぁどうだろな

とりあえず泳ごうか

2005/11/10 (Thu)

[391] 境界線には人と声が、
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何気なく
他のページを
めくると
手を繋いでいる所を
目撃してしまった
気付かないのは
本人と歌声だけで

その瞬間
走る衝撃は
その耳に
プラスと囁くか
マイナスと塞ぐか

繋がりを
切り離せたら
それ以上
気にならないのに

分かっていても
阻めないなら
双方を見るか
聴かないかしか
手立てはないし

ハナから両方
好きやと思えたら
ええんやけどな

2005/11/10 (Thu)

[390] フリ卒戦線異状なし
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目的も無い戦場に
わざわざ自ら赴いて
なりふり構わず
闘っている

何の為にか考えても
何となくとしか
答えられないが
膝が嘲笑っても
倒れられない
二度と
起き上がれなくなって
終わりを夢見るなんて
嫌だから
意志は無意味でも
曲げられない
絶対に

挑み続ける毎日は
単調に過ぎる
生み出しては
壊されて
消化していくだけの一日
それでも虚しいと
口にせずに
明日を生きる為に
悪夢だって
乗り越えてやる

若い若い血が熱く
昂ぶりながら
語りかける
恐れを知らず勇ましく
弱さを知るから強いんだ
万物に宿る
正義や悪を
認めて笑える
心が芽生えたなら
いつか守るものも
現れるハズさ

闘っても
見つからない
だから闘う
問題の無い戦場で
牙を剥いて闘う姿が
答になるまで

2005/11/09 (Wed)

[389] ぬかに五寸釘
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敵は自分なのか
相手なのか
戦い続ける最中に
気付けたのは
この口は
嘘もつけるし
本音も言える事

当たり前を
当たり前にこなす
当たり前だろ
異常なのは
自分以外に
数多の意志がある事

文面では
どんな表情か
実際とは
ギャップはあるのか
思い思いに
交わり離れながら
自分が在って

次に何をすればいいか
神様の言う通りって
確かめた事があるのか
気持ちを
ゼロから始められず
積み重ねてきた
気持ちの悪さで
信じるモノに
触れられない

2005/11/09 (Wed)

[388] ハムスター
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光の中から金塊を
根こそぎ奪って
逃げられた
辺り一面
広がる闇に
闘争をバラ撒くのは誰
暗黒に目が慣れた頃
飛び散る貪欲の
脈絡の無さに
苦しむ事さえ
馬鹿らしくなる

小さな幸せに
気付かない
多くの不幸に
触れようともしない
ゆらゆら揺れる存在の
甘さや弱さから
逃げ出すように
自ら眼を閉じる

罪悪感と
やがて降る罰に
心から怯え
確認の取れない
望みにしがみつく
不安は速度を増し
矛盾が矛盾を呼び
8の字を描く
眠ったままでも
迷わぬように
目が覚めても
出られぬように

光も忘れてしまうのか
争いも願いも
夢も絶望も
表も裏も
解けなくなって
永遠と引き替えに
クルクル輪廻る
8の字を

疑問の湧かない日々から
暗転する内面と
膨張しすぎた
器のズレが
意識の残骸を振り絞り
目蓋を
どうにか抉じ開ける

一筋の闇の先
大切な夢を失って
僕を手に入れたのは誰
光が遮る
奪い返そうと
手を伸ばすが
あまりの熱さに
全身が溶けてしまう
魂も焼けて
爛れた想いは
また宙の底へ

絶えた望みより
与えてくれる
安らぎは無いのか
ハマってしまった
8の字から
未だにアレは
抜け出せない

2005/11/08 (Tue)

[387] シジマ
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何度も
何度も
何度も
何度も
何度も

何度やっても
物足りなくて
途中のまま
完成してしまう

オカリナを吹く
きみの直感と思惑は
折り重なって
離れては
互いの意見が
食い違う

ゴールしても
止まらない熱が
ぼくを変色した
頭の芯まで
到達させて
エネルギー切れの
爆発シーン

完結しない
優しさに甘えて
抜けられずに
今も
昔を
わざと落として
忘れていく
鳥の丸焼き

四畳半の静寂で
少し煩いジレンマを
裏側で一蹴したいが
触発されない
遊び半分の
イマジネーション

2005/11/07 (Mon)

[386] 眼鏡はココロの一部です
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眼鏡をかけて
はじめて
ボクが表現れる

キテマス
キテマス
眼鏡がキテマス
キテレツ
キテマス
リトマス試験紙

オシャレな
眼鏡男子や
眼鏡っ子が
急増中で
萌えな時代
燃えてますか
不燃物ですが

やすし師匠から
ヨン様まで
受け継がれる眼鏡
メガネメガネ
我愛眼鏡

世界で初めて
眼鏡をかけた人は
世田谷に住む
ポルトガル人
メガネスキ・スキーさん

ハイそうです
嘘です
ハイそうです
眼鏡は
オヤツに入りません

厚底眼鏡で見る
真実や如何に
以下に記しますと

コンタクトヨリメガネ
コンタクトヨリメガネ
コンタクトヨリメガネ
それが僕らの合い言葉

コンタクトデダテメガネ
コンタクトデダテメガネ
お前は眼鏡界のユダか
ユタ州出身か

眼鏡に目が無ェ
てやんでぇ
生粋の
江戸っ子も
もうかりまっか
ぼちぼち眼鏡や
食いだおれの
兄ちゃんも

ボクの一日は
眼鏡に始まり
眼鏡に終わる

2005/11/06 (Sun)
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