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高級スプーンの部屋  〜 新着順表示 〜


[650] 非常停止ボタン
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非常停止ボタン

隣の部屋にはないけれど

階段を下まで降りて

屈めばほら 見えた


非常停止ボタン

押してはいけない

最後のボタン

押さなきゃいけない

時もある


非常停止ボタン

動き始めたのは

あなたなのか

気付けば距離も開き

離れ離れ


非常停止ボタン

会い足りないのに

もう会えないの

2007/01/15 (Mon)

[649] みにくいあの子を笑った子
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笑うしか

汚い声で

それでもな

優雅じゃないが

負けずに進め



AIKU070113

2007/01/12 (Fri)

[648] 乾いた歯軋り
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首の上にTVを積んで

草と空だけの丘へ

座ってさ

楽な姿勢で

遠くを眺めてた


絵に描いたような私達

絵にした時点で

現実に戻る

なんか違うよなぁ



破ったら余計にね


18歳は

すぐに30歳に

15歳は

もうすぐ20歳に

40歳は

気付けば60歳に


隠れてんなよ

いい加減にしろ

もう何度も日が暮れた

口笛ひとつ

吹いてみろ

探しても呼んでも

映らない

チャンネルカチャカチャ

いつまでも

それでも

丘から出られない


2007/01/12 (Fri)

[647] コドモノゲンザイ
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少年と私


相棒からは程遠く

共犯に近い

不倫かな


ポップにならない長話

節まで伝わるか


月見で天ぷら

おいしくて

おいしくない

すするソバには

変わらない


別になくても

ダメなのか


MINNA1231

2007/01/01 (Mon)

[646] コドモノミライ
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25にもなって未だ

青い夢物語ばかり話す

兄のようにはならないと

イラナイモノを処分する

気付けば見知らぬ少年が

けれども

どこかで見たような

半透明の少年が

こちらを向いて

立っている


それは暗号

いつでも

逃げられるように

それは理由

それは願い

それは夢

言い換えただけの

幼稚な屁理屈


違う

私のじゃないの

兄の所有物(もの)

馬鹿げた兄の

必要のない

だけれど

捨てられず

それが山となり

越えられない壁となる


これから歩む未知の先

役立つモノを見極めろ

邪魔する望みは

捨ててしまえ

残ったモノを

頭に詰め

計画的に動けるように

ところで

来年の抱負って


隅にやられた自分自身

すくいあげ

思い出す

あなたと歩く平穏を

それだけでいい

起伏なんて最初から




待つ人などいない

大切なものは

寝息を立てて

スヤスヤと

かわいい顔して

眠ってる

なのに


振り返るな

誰が呼ぶ

私を必要としてくれる

それは

暗号じゃない

理由じゃない

願いじゃない

夢じゃない

わざわざ解読しなくても

望まなくても

やすやすと

私の隣で

スヤスヤと

手に入れたのに

眠っているのに

もう

振り返るな


少年と判断したのは

半透明のシルエットから

だってソレには

顔がない

読み取れない表情で

私を見ている

私が見ている


あと少しで

今年も終わる

掃除も終わり

コンビニで買った

ソバをすする

天ぷらが衣ばかりで

おいしくない

いつまでこんな生活を

誰に望まれたわけでなく

進んで自ら進む未知

忘れられない

捨てられない

何度も取り出しては

そっと胸の頂に戻す

それは

あなたじゃない

私でもない

それは


MINNA1231

2007/01/01 (Mon)

[645] コドモノカコ
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私の身体から

ぷくりと湧いて

するりと抜けて

まっすぐに駆けていく

少年

後ろ姿は半透明

目で追うだけで

やっとの私

動けない

それからまた

忘れた頃にやってくる


あと数時間で

今年も終わる

感動も不幸もごく僅か

起伏に乏しい一年でした

先の見える

歩きやすい未知

なのに

太陽がまぶしくて

前を向けずに

足踏み 足踏み

でも

言い訳じゃないから と

人に話す時

やけに必死だったような


おととい食べた夕飯も

思い出せない頭をはたき

落ちるのはホコリか

ゆるんだネジか

大掃除の途中辺りで

私の内側

灯る過去

めぐりめぐるぐる

振り返る


それは灯籠

影になった私は

せかせかと

あっちへ こっちへ

せわしない

はたから見れば

よくわかる

残るものなど

なくて当然




その他すべてを振り払い

過ぎていく

その

後ろ姿を

無心で追いかけていれば

満足したか

いいや

追いつき

捕まえられたなら

きっと

でもやっぱり

騙されたと

嘆くのがオチだろう


緑の少ない公園

派手な色の

ジャングルジム

そらを目指して登り

掴んだものは

上級生の片足で

払われ 蹴られ

地面に激突

そこから先は

覚えていない


少年は笑っていたか

走りながら

その先も

静かに波打つ虚しさや

不意に襲う悲しみに

つらい過去にも

挫けず 狂わず

まっすぐに駆けていく

少年は笑っていたか

一生を通して

幸せは

ほんの一握り

手に入るとも限らない

それでも


暖かいソバをすすり

一息

月見がおいしい

隣はどこかに

出掛けたんだろう

いつもの騒音

聞こえてこない

そんな中

私はひとり

部屋の隅

長針が

そらを差すのを

待っていた


MINNA1231

2006/12/31 (Sun)

[644] 12/31・紅白ウタ祭放送☆
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12/31は
詩人の部屋に来てみよう!読んでみよう!
自分も書いてみよう!

参加テーマ

「今年を振り返って」
もしくは
「来年の抱負」の
どちらか一つ、
もしくは両方でもOK!

余裕のある方や
物足りない!って方は
もう一つのテーマ
「詩と自分」についても
書いてみて下され☆

12/31に
【新規投稿】から
投稿して下さいm(__)m
日にちは
多少前後してもOK♪

投稿する際に
作品の前か後ろに

MINNA1231

と半角英数で
書いて下さい(必須)
あとで検索する時に
便利ですよ★

その日だけ
ハンドルネームの前後に
赤組か白組を
よければ付けて下され☆
(付けなくてもOK)
「高級スプーン 白組」

みたいな感じで☆

作品を載せた際には
できれば一言
「みんなの掲示板」の
【紅白スレ2】に
載せました〜!
○○のテーマで
やりましたぁ!的な
書き込みをして頂けると
嬉しいです☆

現在、決まっている
出演者はコチラ↓↓

赤組(紅組) 白組

KAИA  高級スプーン

空白    あいく

     しあわせ配達人

三歩    アルバトロス

奏月    ソラマメ

Rocco no kiss

聯     一口

樋口理緒  奏

宮本刀寿  山本隆

???   水薙 澪

      ???

(敬称略、順不同)

間違っていたら
御一報をm(__)m

参加者当日迄随時募集中♪

2006/12/31 (Sun)

[642] クリスマスの品格
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スーツを着ると
なぜかあなた
死人みたいな顔になる
そう言われたって
裸じゃなんだし
人に会わせる
服もないしな

メールや
チャットが精一杯
身体は硬化し
声を出すにも
動かぬ声帯
きみからの電話も
取る前に切れた
なのに
鳴り止まないのは
この心臓

それでも
仕事に行かないと
この単調さに
意味も薄弱
何もしたくないのが本音
いや
それさえも嘘なのか
使い古された毎日は
ネクタイの数と同じ
少ない中から
選りすぐり
過ぎてゆく毎日
うんざりしながら
与えられた仕事
やらせてもらうだけ

兎や魔女が怪しく笑い
夜が輝き
奇声が聞こえる
合わせて胸が騒ぐから
慌てて
シャッターを閉め
どうにか眠る
思いきや
襲われる夢を見て
すぐに飛び起きる

塞いだ心に
目を向けると
そこには
心ないグラフィティ
描かれていて
傷付いても
現状は
代わり映えしない

こんな時にこそ
上を向いて
そう言われても
狭い空
眺めてどうしろと
風景も死にそうだし
このまま進めば
待つのは
在り来たりな滅び方
危惧も虚しく
終わっていく
この路
どの道もう終わり

終着駅まで
あと一週間
こんな状態じゃ
新しい始まりにも
ついていけそうにない
余計な事は考えるな
それより
きみに
会いに行かなきゃ
赤い服は持ってないし
着ていく服がない
パジャマじゃ駄目だよな
待ち合わせ
何時だっけ

2006/12/24 (Sun)

[640] 消灯時間に揺れている
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目の前にある吊り革
輪っかが
プラプラ揺れている
小さすぎて
首は吊れないな

気持ちは
成長しないのに
頭ばかりが
デカくなる
だから
差し出された手にさえ
イライラしちゃって

なんか言ってる
なんか聞こえる
なんか死にたい
その程度で
なんか生きてる

かと思えば
真剣で
何にかって言うと
欲しいものが
手に入らないとかで
ブチギレでマジ
嫌になる
嫌になる
嫌になる
なんか嫌になる

なんだかね
捨てられたオモチャ
みたいなね
絶対に手に入らないのに
探しているような
見つからないよ絶対に
早く逃げて
轢かれちゃう

いつもは忘れて
時々泣いて
電気を消して
おやすみなさい
隣からする物音が
気になって気になって
明るくなるまで
なんか起きてる

2006/12/13 (Wed)

[639] タマゴが、タマゴが
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そうは言っても
理由を知らなきゃ

見える部分は少ない
ドアは閉まるばかり
どちらが先か
理解ったところで
いままではもう
変化しない

笑顔の一時も
沈黙の一時間も
記憶の片隅に
確かにあって
理由は要らない
そんな気も

タマゴが
タマゴが
ぶつかった
どちらが先か
理解ったところで
今では
どちらも割れている

2006/12/13 (Wed)
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