詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
要らない
いつからか
人と呼ばれなくなって
ガラクタと名付けられた
本当か
命は平等で
大切なものなんだって
この世界では
少し失敗したけど
まだまだ先があるんだね
勇気を出して
一息に逝けば
また堕ちて
生まれる事だって出来る
僕を
必要とする世界に
自分に合った
居場所を見つけるには
知らないフリでは
どうにもならない
未知への航海
君という名の嵐越え
辿り着きたい
僕が
必要とされる場所へ
捨てられたのは出発点
今ココから飛び立つよ
僕を
必要とする世界に
僕が
必要とされる場所へ
☆ミ
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お茶を飲んだら帰って
約束したでしょ?
なにもしないって
言ったじゃない
なぜ胸をさわるの?
なぜ股間をまさぐるの
いやらしいわ
あなたは私の股間に
恋をしたド変態な人
心が
伴ってない以上
そう解釈するしか
ないじゃない?
満たされぬ喉の渇き
癒す片思いのラブジュース
いつだって
目的は君の体だけ
だって
心は奪われたんだろ
白い四角い正義の味方に
約束など知ったことか
僕はバイキンマン
正義の味方の敵なのさ
ズル賢くて手癖が悪い
バイブロボ使い
哀と股間だけが
友達さ
ハハハハ
ヒヒヒ
ハヒフヘホ
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誰にも分かって
貰えなくていい
強がる僕の歌を
鵜呑みにしないでくれ
訳分からない絶叫の奥に
詞にならない気持ち
隠してしまったから
解読して欲しい
抗い疲れて
弱る心を
見つけて下さい
檻の中で
狂ったように吠える
僕を殺してくれ
じゃないと死ぬぞ
軽々しく生を壊すとか
吐いて棄てるなら
破ってみろよ
目の前の檻
遠くで哭く
正体不明の生物
何処かの誰か
君に聞こえるまで
吠え続けるんだ
声が枯れても
理解出来ない言葉で
キャンキャン喚く
邪な鬼に
乗っ憑られる前に
僕を助けて下さい
もうダメだ
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僕はネコだ
名前はもう無い
大切なヒトと別れ
走る電車は
次元を越えて
不思議な景色を
窓に流すけど
遥か遠くを見ながら
僕は君を思い出す
僕はネコだ
名前はもう無い
願いを叶えた
電車に乗って
思い出を越え
一匹ぼっち
遥か彼方へ
僕は君を忘れて
生まれ変わる
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ホラ見ろよアノ女
頭にある口が
バックリ割れて
笑ってるゼ
不意に後から
聞こえた声
振り向くと
誰も居なかった
恐怖よりも
親近感を覚えた
聞き覚えのある声
誰だったっけな
道を歩く人
よく見ると皆
頭に口があって
ゲラゲラ笑ってる
この異変に気付いたのは
僕と
俺だけなんてナ
ゲラゲラ
脳内で育った桜は
短い期間で
咲いては散って
僕は左右されて
躁鬱が激しくなる
いつだって
一緒だったのに
いつしか忘れていた存在
矛盾や皮肉や理不尽が
僕を青くし春を呼ぶ
青春が頭に
へばりついてるんだ!
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みんなみんな
雪に埋もれた
君が居ない
お母さんが居ない
お父さんが居ない
お兄ちゃんが居ない
妹が居ない
友達が居ない
先生が居ない
人が居ない
誰も居ない
僕が居ないと
何も無い
世界は消えて
冬の終わりを告げた
雪が溶けて
新しい世界が
芽を出した
春の始まり始まり
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太陽が西から昇り
真っ逆さまに東へ落ちる
大人は言った
そんな時代が
確かにあったと
科学も宗教も
半端に覚え育った
原っぱのない部屋
昔とは違う
何が違う?
路上で歌う無名の君は
たったの一夜で
オリコン1位
それから半日も経たずに
消えて散った
打ち上げ花火な栄枯盛衰
あなたは今
何をしていますか
不安はなくならず
溜まる一方
希望を崩しては
苦痛に変える
インターネット上で
何度か自殺した
無意識が注目を欲す
今ココ最先端で
僕は震えています
自然が人を滅ぼさないかと
怖くてオシッコちびりそう
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夢から
落ちる為
生きている
歩いてる
その場
しのぎの
嘘を
ついても
これ以上
黒くは
ならないと
思うから
不安や
後悔は
しないんだ
歩くんだ
昨日と
今日で
変わったのは
星が一つ
消えて
君が
生まれた事
いままでは
毎日が
似たり
寄ったりで
不自由や
退屈で
虚無感を
埋めていたけど
君と
出会って
から
変わったんだ
景色も
僕も
宇宙さえも
君さえも
夢から
覚めても
君を
失いたくない
夢から
覚めても
生きていても
歩いていても
君と
僕と
二人で
ずっと
一緒に
居たいよ
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心臓は
黙ったまま動かない
眠りたくないよりも
起きたくないよりも
楽しげに夢を見る
君の笑顔守りたいって
強く想うんだ
幻の中では手に入らない
現実で掴む
夢見た時
心臓は微かに呟いた
『まだ動けるよ』って
言葉の入る
隙間もない世界で
君と一緒に感動したい
だから
再び動き始めた
心臓と共に
僕は行くんだ
寄り添う君の芯に沿って
走り出すんだ
脈打つ未来へ
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太陽が沈む
鳥達がざわつく時間
メッキみたいに
剥がれてゆく
生皮の下の素顔を
見られないように
人通りを避けて
家に帰った
鏡を真っ直ぐ
見れないクセに
壊してしまえば
ラクになるのに
背中を向けて
明後日の方向に
意識を遠ざける
痛み苦しみ悲しみ
込み上げるモノ全て
黒く塗り潰して
夜の街に繰り出した
月の光浴びて
気持ち悪くなって
真っ赤な血と共に
吐き出したのは
クソみたいな詞で
夢の狭間で閃いた
アイデアのほとんどは
数時間後には忘れてる
醜い本心の歌を
ドブに垂れ流す
広がらない声を上げて