詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
深夜3時すぎ
眠れない夜
少し起きて
パジャマのままで外に出た
誰かに見つかる前に
ホンネを置いて
僕は走って逃げたんだ
人目につかない場所に
置かなかった理由は
上手く言えないから
捨てずに今も
頭の中で放ったらかし
整理された部屋にある
ゴミ箱の中で丸くなる僕
少し窮屈で退屈だけど
ココが世界で一番
居心地良い
本物のホンネは
手の届かない場所にあって
長年放置していたせいで
埃塗れになってる
いずれ私は
潰されるんだろう
積もり積もった
ホンモノによって
此処に居る
私は捨てられる
ゴミとして
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寸前まで
どうでも良かったのに
もう二度と
手に入らなくなるって
過ぎた後に
暗闇が
どっと押し寄せて来た
次は何について
語ろうか
君の時間を使えば
空になった箱に
あらゆるものが
詰め込まれて
パラドックスさえ
夢の中に
さぁ始まるよ
新しい世界が
皆を連れて
飛び出すんだ
悲しみも幸せも全部
溜まっては
また空に帰るのさ
そら幕が開けた
僕の時間は
止まったままで
何も感じ取れないが
それもまた
いつか土に還るんだろう
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困っているのか
疲れているのか
逆さに吊られて
どうしたんだい?
君の目が
写すものは
お風呂のドアか
真の理か
定かじゃないが
なんとなく分かったのは
今の状況が
そんなに嫌じゃないって事
横に居るクラゲは
友達なのかい?
たまたま一緒に
なっただけかい?
それにしても
簡単な作りでも
複雑な表情を
浮かべるんだって
君に思い知らされたよ
難しく考えた
ぼくの悩みは案外
容易で
逆立ちすれば
解決するのかもね
まぁやらないけれども
とりあえず先寝るから
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立ち止まって
あなたを
見ていたんだ
立ち止まって
見ていたんだ
あなたを
ぼくは
あなたを
見ていたんだ
大地に隠れた
陽のように
立ち止まって
あなたを
見ていたんだ
ぼくは
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ロックもポエムも
実の所
何も分かっちゃ無いけど
アレだ
友達とバカ騒ぎして
その後
一人になった時に
感じるやつの事でしょ
違う?
今
頭がガンガンするのは
爆音が
流れてるからじゃない
神様が
エーテルを吸い過ぎて
ハイに
なり過ぎたから
迷惑かけて気を引いて
結局
無かった事にする
自分勝手な
バカ野郎になっちまった
僕を足して君で割って
チェリーを一つ入れて
呑気に愛を語るのさ
狂い出したのは
昨日今日じゃなくて
一昨日より昔の話で
路上で吐いたら
ロックとポエムが
血に混じって出てきたんだ
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君を手放す勇気があれば
他に必要なものは無いよ
だから僕は下を向いて
何かを書いた
君が好きだ
でも僕は
好きでもない嫌いでもない
分からない行為を
続けてばかり
左手が動き両目が見つめて
何かを作った
君を哲学して出た答に
いつも僕の気持ちが
足りなくて
それを埋めるかのように
何かを描いた
推敲するうちに二人は
画面から消えて
居なくなった
どうしよう
白い紙の上の消しカスを
拾い集めれば
君と僕になるんだと
本当は知っている
拒むんだ
繕った強さが
このままだと
君は連れ去られて
僕は
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大阪のオバチャン
ムカつくとこもあるけど
憎まれへんのや
大阪のオバチャン
三人寄れば
えべっさんも
しかめっ面なる程
ウルサイで
大阪のオバチャン
エレベーターで
二人になったら
大体喋りかけられる
初対面でも
慣れ慣れしいけど
なんか少し嬉しいやん?
大阪のオバチャン
誰でも同じ目線で話す
社長も小泉さんもヨン様も
お構いなしや
ホンマ怖いで
かわいい
あの娘もいつか
オバチャンなるって
誰かが言うてた
俺オッサンなったら
どんなオバチャンと
一緒になんやろ
きっと尻に敷かれてんな
アイタタタ
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泣いている彼女の
隣の部屋で
一人になって詩を読んだ
いったい
何を
してるんだろう
これまでを振り返り
今の自分を思い返す
あ〜あ
あ〜あ
あ〜ああ〜
隣の部屋に
彼女を一人にして
僕は詩を読んでいる
いったい
何を
してるんだろう
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落としたモノを
拾いもせずに
失くしたモノを
探している人
落としましたよ?
その声にも気付かず
行ってしまった
あなたにとっては
ゴミのように
価値の無いモノが
何より大切な
モノだったりする
心の無い人は
両目を失い
我を忘れて
さ迷うばかり
終わりが近付き
始まりは遠退き
朽ち果てるまで
あの辺を
うろちょろうろちょろ
さ迷うばかり