詩人:孤 花 | [投票][編集] |
毎日
毎日
毎日
毎日
電車に揺られて
このまま何処かへ行ってしまいたいとさえ思うのに
しっかり同じ駅で降りている
終点は人が溢れかえる場所
逃避の道は長くは続かない
ゆらゆら揺られて
毎日
毎日
毎日
毎日
同じ場所へ
日常は日常でしかない
わたしの現実は小さいから
忙しさに追われて夢をみることさえ忘れる
最近は綺麗なものを目にしていない
綺麗な想像も描けない
日常は日常でしかないから
毎日
毎日
毎日
毎日
電車に揺られて
行って
帰って
今日は何を得てきたのだろう
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良いことが一つ
ありました
とても可愛らしい笑顔と一緒に
小さな小さなプレゼントを
もらいました
それは私をそっと撫でました
ヒリヒリのハートを包みました
良いことが一つだけ
ありました
小さな手で描いた
名前入りの私の絵
はにかみながらくれたのです
優しい気持ちになれました
冷たい風も今ならね
私の心にまでは届かないな
そういう風に思いました
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どこから来たの
泣いていたの?
笑っていたの?
今となっては知ることは出来ない
本当の名を呼びたかった
どこへ帰っていったの?
君が刻んでいった想いに
今日も誰かが訪れる
その
熱は決して絶えないから
わたしは静かに
君の姿を
思い浮かべる
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いつか唄った歌みたいに
軽ろやかで
無邪気で
柔らかい羽に包まれて
甘いお菓子と
可愛いお人形と
着飾るための
お洋服にアクセサリー
頭の中はそれらで一杯で
あとは
大好きな人が居ればそれだけで良いって
どこか夢心地で
それは今も
どこかにあるの
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確かに貴方は居た
頭を撫でて
優しく微笑んだ
誰かが嘘だというなら
私が目を開けてみている世界こそ
嘘ものだ
なのにだんだん思い出せなくなってゆく
交した会話のひとつさえ
ただ貴方の顔だけ
離れない
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あの子達に何を教えられただろうか
きらきら煌めく星達に
不安定な味でいびつな形で
どっしり重くなったり
ふわりと儚くなったりする
あの子達に
ごめんね
何もあげられてないかもしれない
ただ願っては駄目かしら?
願わずにはいられないから
あの子達の煌めきが永遠にあること
あの子達の笑顔が壊されないこと
出来ることなら何でもする
地上に落ちて来そうなら
うんと押し上げてあげたい
いつも想ってる
だから見上げるほど高い位置に
いつかきらきら輝いてください
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このリュックに詰めて
丸ごと届けられるかしら
揺られ
揺られて
真っ黒な車窓に映った
自分の顔を確認しながら
だんだん明けていく夜
朝靄は不安色
揺られ
揺られて
終点まで
想いを運んで
リュックに詰めて
丸ごと届けられるかしら
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貴方が本を読むから
私も本を読みます
貴方が波乗りをするなら
出来ない私はピアノをひきます
貴方が仕事をしている時
私は料理をします
貴方が物思いに更ければ
私は貴方を想います
夜は更けていくのに
私は眠れず携帯を握って
返らないメールを待っている
日の出が見たいと言った
貴方の口もとを思い出しながら
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少しの期待を
少しずつ長引かせていく
辛い気持を抱えても
辛いと考えないようにして
嬉しい事があっても
本気で笑えない
なのにおもいきり喜んだふりをする
そして不安が残って
その気持を不安と思わぬようにしてみる
そしてメールが届くと
また少しだけ
期待と言う名の線を伸ばす
少しだけ