詩人:孤 花 | [投票][編集] |
私は餌を待って
ピーチクパーチク鳴いているだけの
こどもだ
どうしてだとか
分かってだとか
ごめんなさい
君の部屋が狭く
住みにくくなるのも
全部私のせいなのに
言いたい放題の
わがままな
この雛鳥のせいなのに
ありがとうと言うべきなのに
まだ口をパクパクさせて餌を期待している
馬鹿な女以下のこども
一人で生きていけないのなら
死ねばいい
勝手に。
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あなたが落としていった言葉たちを拾うことに必死になって
振り返ればもと居た場所が分からなくなっちゃいました
仕方なく歩き続けて
見たこともない新しい世界にたどり着きました
けれどもあなたはここには居ません
すっかり迷子です
お菓子を食べながら
あなたを想って泣いています
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それが
熱い恋だと疑わなかったのは
何故なんだろう
思えば君をだれよりも愛し
君の次の行動が予測出来るくらい
君を見ていた
君が今何をしているか分かるような気がする程
強い思いを抱えて
だけど君が考えていることなんて
一つも尋ねなかった
毎日何をしているかなんて全く知らなかった
それでも
内臓の位置がひっくり返るほど
強く強く
深く深く
ぐるぐるずっしり
疲れるほど
痛いほど
好きだった
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すっと透き通る
想いの造る結晶は
きっとその華は
今年は咲かないの
傷つきすぎて
気が遠くなるまで泣いて
流れ落ちない
一日
あの頃ふわふわと軽い
私がいた
今年はもう
どれほど寒くとも
奇跡の織りなしは
決して蘇らない
季節が巡っても
もう
咲かないの
寂しげに
誰かが去っていった
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あなたは大人で
私の考えてることを言い当てた
すべてお見通し
そんな感じだった
私は
わからなかった
あなたはいつも
途中でやめるの
話してることを
はっとしてやめるの
だんまりをきめこむの
そのくせ
傷つくことを言ってみたり
なのに優しくて
わけわかんなかった
完敗
私たち
私
戦うつもりなんてなかったの
きっと
あなたもそう
すごく優しい関係で
物足りなくて
抱き合うことで
埋めようとした
あなたは大人で
私の考えてることを言い当てた
すべてお見通し
そんな感じ
本当にそうだったのかな
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女がめそめそするのはみっともないし
強くないと素敵じゃない
男は弱くても
可愛いものだけど
私たちは逆だった
あなたは
自分は強いと言い切った
だからきっと
私が声をかけなければ絶対に振り返らないのを
知っている
永遠に私があなたを思い出さなければ
二人は決して会うことはない
だからもう
きっと会うことはないね
貴方は白鳥のように
凛として
きっと未練も残さず
一人で進んでいける
輝いて
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幼稚だと
あなたは綺麗事を並べる私を笑う
だけどあなたは似ている
黒くて捻れているところが私に似ている
馬鹿みたい
いくらでも黒くなれる
あなたの前で可愛くいたかっただけ
本当はいくらでも膿が出るのに
知らないのはあなた
知っているのがあたし
そう思わせて
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わたしが
ヌクヌクと
ちょっとズルい世界に居たとき
君はなにを考えていたのかな
わたしは君をおもって
いつも泣いていたけど
君はなにをおもって
泣いていたのかな
ねえ
君はどんな世界にいたの
青い空と
笑い声と
そのうしろに
なにを抱えていたの
わたしはズルいから
気づけなかった
大好きだったのに。