詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
1週間ぶりに過ごした貴方との半日は
あっという間に過ぎていった
貴方とお昼寝したベッドや
貴方が着ていたスウェットに
貴方の香りが微かに残っている
貴方が今日会いに来てくれたという証
貴方と一緒にいたという証
1週間という短いような長いような距離
慣れることができない弱い私
貴方が残していった香りに包まれて眠れる幸福
夢でまた貴方に抱きつけますように
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瞼を閉じると
聴こえてくるメロディーがある
目蓋を閉じると
目の前に広がる景色がある
空を見上げて
目を細める
足をとめて
水平線の彼方をのぞむ
昇る朝日に
沈む夕陽に
背中をおされる
そうして
ようやく一歩を踏み出せるんだ
未来への一歩を
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寄せては返す波のように
不安は幾度となくやってくる
どしゃ降りの雨に打ちのめされたとき
傘を差し出してくれる人はいるだろうか?
ずぶ濡れの姿を嘲笑う人もいるけど
寒さに震える体を心配してくれる人はいるだろうか?
僕がこれまで世界におよぼしてきた影響が
その答えなんだろう
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きっと
この先いくつになっても
あなたが大好きです
おじいちゃんおばあちゃんになっても
寄り添っているような
そんな夫婦にあなたとなりたいな
3年間ありがとうございました
これからも
ずーっと一緒にいてください
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心にぽうっと灯る
優しく温かい光
ホタルの光のように淡く
ろうそくの炎のようにゆらめくこともあるけれど
誰かの善意で
誰かの厚意で
消えずに灯り続ける
私の中の希望という名の小さな光
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連日およそ30℃の灼熱の日々
日焼け止めたっぷり塗って
蒼い空の下
十数年振りの海水浴
砂浜はシートの上からでも熱くて
海は冷たくて
思った以上にしょっぱくて
キラキラ輝いていた
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私の両親は私の将来についてある意味放任だった
高3で進路を決めるときも
「お前がしたいようにすればいい」
そう言って干渉は一切なかった
大学に入学5年が経つが
「勉強してるか?」「風邪引いてないか?」という連絡が
両親の方から来たことは片手で足りるくらいしかない
自分の人生を自分の思うままに歩ませてもらっている
それはとても幸せなことだと今更ながらに痛感する
ただ自分の思うままに歩ませてもらっているからこそ
甘えは通用しないのだと言うことも感じている
両親の一見突き放しているような深い愛情のおかけで
私は今自分の出来る限りの力で
精一杯頑張れているのだと思う
道なかば将来を思えば決して希望ばかりではない
不安も恐怖もぐるぐる渦巻いている
でも
震える足で一歩一歩未来へ歩いていく
私が自分で選んだ未知だから
両親が拓いてくれた道だから
一歩一歩震える足で地を踏みしめて歩いていく
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心のキャンバスに色をぬる
明日を迎えるってそう言うことだと思う
心のキャンバスに絵を描く
毎日を過ごすってそう言うことだと思う
今日の悲しい色を
明日は嬉しい色に変える
それは誰かからもたらされる力ではなくて
自分の中に宿っている力で
幸せの絵を描く
一番の秘訣は
いかにポジティブになれるかっていうこと
青色を
涙の色じゃなくて
鳥の色だと言えるってこと
今日は茜色の空を描いたよ
明日はどんな絵を描けるかな
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肌に触れる空気が冷たくなって
降り注ぐ陽光が心地よく
空は青く澄みわたり
赤や黄色の葉が大地を彩る
今年の秋は唐突にやって来て
まだ11月だと言うのに
もう冬の気配を漂わせつつある
もうすぐ
一人で過ごすには淋しい季節がやって来る
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今は難しいこと考えたくない
分からない未来をああだこうだ言いたくない
まだ子供でいたい
きっと僕らに残された子供でいられる時間は
思っているよりも短いから
今は深く話し合いたくない
分からない人の考えをああだこうだ言い合いたくない
頑張ったって見えない
きっと頼まれてもいないお節介は
余計なお世話にしかならないから
だから
全てを投げ出して
全てを放棄して
明日を夢見るために眠ることにしよう