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高級スプーンあと何年の部屋  〜 新着順表示 〜


[122] 他人のカルマ
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清濁合わせ呑むのは
さぞ不味かろう
ましてや
他人が犯した過ち
自分の業のように
飲み干すのは何でだ?
誰にも見放された俺を
見据える両眼に宿る光
茨の道より険しい針の筵を
傷つきながらも避けずに
進んだ覚悟が見える光
そこからどうやって逃れようか
考える思考さえ放棄した
人間をやめた何者かに
あたたかいミルクを一杯
その温もりを啜るのは
さぞ美味しかろう
堪える涙を零さなければ

2023/02/26 (Sun)

[121] 関係のない話
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街灯のない
知らない道を歩く
この手の絶望を
味わっても
朗らかに笑える人
には描けない
あなたの絵が好きだ
争いが苦手でも
ナイフを握れば
それ以上に鋭くなる眼
生きるのが苦手でも
捨てられずに
執着するのがお前だ
心奪われても
命までは捧げられず
程度が知れる好意に
笑顔も引き攣る
あなたには関係ないけれど

2023/02/01 (Wed)

[120] 不発の念
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その軽んじた選択の先に
幾千幾億の可能性を
ふいにしようとも
適当に済ませようとする脳
真面目に使わねえのなら
今すぐ吹っ飛ばさせろよ
出来もしないことを言う
お前は私
どこまでも落ちていくのは嫌か
一緒にされるのも
その瞳に光が宿るのは何故か
どこまでも空虚な己を前にして
鏡には映らない輝きを
誰に見出す
お前は私じゃないのか
潤む瞳
流れる一筋の灯火
か弱くとも枯れない理由が
悲しむ原因だろうが
諦めて離れてしまえ
そうすれば
楽になれる
楽になれるのに
冷めない夢に縋り
生ける屍に帯びる熱
這い上がるのは苦痛でしかない
それでもお前は私を見て言う
まだやれると

2023/01/30 (Mon)

[119] 案山子
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ある日
棒立ちの案山子が
弧を描きながら
未来に向かって歩き出した
後退るカラスは夢の中の僕
占うまでもなく報せは不運
視点の変化を求めても
開く距離は縮まらぬ
良い塩梅の泥濘に
足を取られれば
阿呆のカラスが腕に止まり
次はお前かと啼いた

2022/12/18 (Sun)

[118] 悪あがき
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部屋の温度で
季節が変わるのを感じる
桜も枯れ葉も散らない室内
ここで何をしているんだろう
何もしてないんだよな
世間から見れば
生きているのかどうかも怪しく
そもそも怪しまれるほど
ご近所にすら認知されていない
汚れていく部屋と身体が
時間の経過を
否応なく通知してくる
何の意味も成さずに
また一年が終わりそう
ため息を吐くだけの人生なら
さっさと死ねよ
それでもまだ続けるなら
どうしようもない
一生苦しめ


2022/11/14 (Mon)

[117] 渇き
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毎日「死にたい」と願う日々を
「生きたい」と望む人はいるだろうか
どんな試練を乗り越えれば
「生まれてきて良かった」と
心が歓喜するだろう
泣くほど嬉しい体験があれば
満たされないと苦しむこともなかったか
形のない虚無感
そこまで器は大きくないのに
いついつまでも枯渇している
表面化しない飢えは生き地獄
ひと思いに殺してくれない
毎日「死にたい」と思う日々を
生きている
体は健康そのもの
贅沢な病だと云われたら
返す言葉もなく
誰にも言えずに
人知れず苦痛を受け入れる
喜びのない生を今日も歩む

2022/10/23 (Sun)

[116] daydream/50
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ああなんか
これさっきも
やったような

景色の彩りや時間が
生活と乖離して
壁の向こうから
聞こえる声
邪魔するものを
遮りたくて
五感を塞ごうとする
両手じゃ足りない
けれど面倒で
浅瀬で眠り
吐き気で目覚める
半覚醒で過ごす日々
刺激的なニュースも他人事で
昨日と同じような呟き
吐瀉物に血が混じる
無味乾燥な感想を世に遺して
去っていく今日
取り返しがつかなくなったと
喚いたのは
昨日みたいな昔の話で
逆転の明日を夢に見て
白昼にふらつく不審者
味気ない微睡みじゃ
誤魔化しきれない現世さ

2022/10/16 (Sun)

[115] ミュート
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1000万再生された
愛の歌を
あなたは知らない
大衆を前に
どれだけ愛を叫んでみても
隣にいる
あなたに届かない
フォロワー数と引き換えに
わたしを愛してくれないか
誰にも嫌われたくないのと
誰かに好かれたいのは違う
その違いを目の前で
明かしてみても
あなたは上の空
隣にいる
けど
ここにはいない
シンプルに通じないから
気持ちばかりが複雑に
再生回数と
フォロワーばかりが増えていく
あなたから
フォロバされても
届かないなら
喜べないわ

2022/10/06 (Thu)

[114] マイノリティを叫ぶな
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食べる行為が苦手で
眠る行為が苦手で
性行為なんてもっての外
雑踏の中
歩みを止める人は少なく
精神疾患
病名は数知れず
錠剤は数多く
お薬手帳は今日も忘れた
だけど
私の前で
ジェンダーの話をするな
多様性について語るな
マイノリティを叫ぶな
理解されなくていい
歩み寄らなくていい
押し付けがましい平等だ
知ったかぶった講釈だ
可哀想だと思うのは勝手だが
差し出すその手はハラスメントだ
「構わないで」
「放っておいて」
本気で言ってるなら
今すぐこの詩を破り捨てろ
その姿
その想いを
人目に晒すな

2022/09/29 (Thu)

[113] 不気味の谷の君
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次に付き合う人は
君と対照的な人が良い
理想を入力して
創造された君が好い
その瞳に光を宿し
笑顔でも笑っていない
人の心などわからない
それで善い
誰も悲しまなくて済む
誰も傷つかなくて済む
罪悪感は抱かない
一方的に愛すから
不気味の谷を越えるな
歩み寄るのは僕だけで

2022/09/28 (Wed)
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