詩人:猫の影 | [投票][得票][編集] |
腹立ちまぎれに煙を転がした
宙に舞って溶けたのは何だったか
視界を細めたところでイマイチなにも変わりゃしない
口に含ませた燃える葡萄酒は、ノドを焼いて腑に落ちた
鼻に抜けるチョコレイト
しみわたる毒だ
愚かな僕が君に触れた
奇妙な声で君は笑った
汚れちまつたかなしみは、どうしたって雪ぎきれない
回り回る愚鈍
苦し紛れのビールは泡と化した
はじけてとんだのはシャボン玉だったか
どうにも気の利かないBGMが飽和していやがる
暗に含ませた言外の意味は
脳に障るから削ぎ落とした
食えない女だねぇと
口では言ってみた
道化の僕が君に触れた
虚ろな目が僕を笑った
汚れちまつたかなしみを願くば捨て去れないか
回る回る偽証
そうでした
私が悪うござんした
どちらに転んでも笑えやしねぇ
笑えやしねぇって
お道化た僕が君に触れた
虚ろな目が僕を諌めた
汚れちまつたかなしみを願くば
嗚呼コイネガワクバ
捨て去れはできまいか
回る回る偽証
回れ回れ愚鈍