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詩・曲 そほと
あふれ出そうな心のゴミは
遠くへ捨てよう
じぶんの手の届く所へ捨てると
マイナス思考という手が
また勝手に拾ってしまう
大声で宇宙の彼方に捨てるも良し
誰かの心のゴミ箱に捨てさせてもらうも良し
家族の心のゴミ箱でも良いのですよ
だって今の貴方では
家族の心も手が届かない遠くでしょ
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生温かい秋の夜空に
ふやけた月
蒼い顔をしている
まつげを伏せた瓦屋根の下で
てるてる坊主
重すぎる祈りに
首を吊っている
電話の声に問いただせば
第一子を流産したとか
月が傘をかぶると雨が降る
何もしてやれない
何もしてやれないのだから
せめて泣き止むまで
この膝小僧を
抱きしめてやらねば
なるまい
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たとえば まごころを教えることは・・・
たとえば まごころを伝えることは・・・
まごころは 進化しない
まごころは 成長しない
昔も今も
まごころは そのままの姿で
まごころは そのままの重さで
一人一人の中に眠っている
それを
伝えることも叶わず
教えることも叶わず
それを
自分の中に探せば
さらに見えなくなり
人の中に探せば
さらに見えなくなり
かつて
まごころを生きた人が居た
その人は
まごころが何か知らなかった
その人は
何かが欠けていた
人々は口をそろえて言う
あの人は損な一生だったと
しかし
しかしだ
人々は口をそろえて言う
あの人からまごころを手渡されたと
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人相学では
頭と言うものが
その人の雛型であるとするならば
極めて歪なる三次元レーダーチャートを
肩の上に乗っけていることに
私は納得するだけの時間を歩いてきた
歩いてきた
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その薫りを握り込んだ蕾の
小ささ 堅さ
それが私の初恋なのだと言ったら
迷惑だろうか
人皆寝静まったこんな時間
前に立ち尽くされては
迷惑だろうか
月の蒼い光に
今にも浮遊しそうな沈丁花を前にして
私はこのまま地蔵になりたい
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詞・曲 そほと
ママが冷蔵庫のドアを開けると
ママのおしりにしがみついて
ちょっと中をのぞくケンちゃんなのです
べつにお腹がすいているわけではないのです
でもお口の中にはツバがあふれています
ママと妹がお出かけすると
お留守番のケンちゃんは
じきにたいくつで冷蔵庫を開けるのです
べつにお腹がすいているわけではないのです
でもお口の中にはツバがあふれています
ママと妹が帰ってくると
お留守番のケンちゃんは
淋しかったのでドンッ!てママに飛びつくのです
ママはやわらかいから気持ちいいのです
安心したらお腹がすいちゃいました
ママが冷蔵庫のドアを開けると
ママのおしりにしがみついて
なに作るのって聞いちゃうのです
すぐにおいしいものを作ってあげましょうね
でもピーマンとニンジンとセロリは入れないでほしいな
ママはお料理じょうずだから
早くごはんを食べたいな
待ちきれなくてドンッ!てママに飛びつくのです
ママはやわらかいから気持ちいいのです
安心したらお腹がグウッて鳴りました