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そほとの部屋  〜 新着順表示 〜


[76] 秩序
詩人:そほと [投票][編集]

私は今
知らぬ間に迷路へ入り込んだようだ
どうやら一部
記憶が飛んでいる
自分が何処へ行こうとしているのか
これから何をすれば良いのか
今 何をすべきなのか
まるで判らない
いや 判っているのかも知れない
すべき事もたくさん知っているのだ
だが 出来ない
心が止まっている
一箇所で堂々巡りしている
何かに引っ掛かっている
思考力が鈍い 
靄が懸かっている
妙に苛立っている
やたら眠い 
頭が眠りたがっている
疲れているのは確かだ
肉体的にではない 霊的に疲れている
何か一つ 
秩序を取り戻さねば
このまま沈んでしまうのだろう
自分が嫌いになっている
以前程ではない
自分を殺そうとまでは行っていないらしい
何を取り敢えず
取り戻すべき 秩序は



2009/01/31 (Sat)

[75] 濡れているのもうらやましい
詩人:そほと [投票][編集]

風呂上りの濡れた髪
ショートカットの雫を
引力にゆだね

うつむく

うつむきながらも微笑む君に
明日の太陽が見え隠れ

菜の花  雨の中



2009/01/31 (Sat)

[74] ころころ
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                 詩・曲 そほと

こころのどこかの
まるいもの

ころころ ころころ
ころがって

どこにあるのか
わからない

こころの広さは
どのくらい

ころころ ころがる
ものに聞け

ころころ ころころ
ころがって

どこにあるのか
わからない

むかしの恋も
かどが取れ

ころころ ころげて
いるのやも

ころころ ころころ
ころがして

ころころ 笑う
人になろ



2009/02/24 (Tue)

[73] じゅげむ
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水子地蔵の哀しさは
両親絶えてもそこに在ること
せめてもの救いが
石でこしらえてもらったこと
ナムアミダブツと風が唱えれば
水子地蔵 五劫の擦り切れ



2009/01/31 (Sat)

[72] さくら湯
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                 詩・曲 そほと

私の特別な人は
さくら湯に特別な想いがあるらしく
厳かにその作業を終えた

私の特別な人は
幼い私と妹を
お行儀良くちゃぶ台に座らせると
うやうやしく運んできた硝子の小瓶から一つまみ
湯に沈めた
無言で見入る私たちに満足すると
静かにその世界へと入って行った

湯の中で
私の特別な人は私の知らない少女で
うすいピンクの花びら
ゆらゆらくるり と
動いていました

この不思議な今の後には
いつものように
毛糸を編むこの人の背に寄り掛かって
見る絵本をどれにしようかと
考えている私でした

私の特別な人は
おかあさんと言います



2009/02/24 (Tue)

[71] 逃げまどう
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私のホーキから逃げまどう
チリ・ホコリ・ゴミ

お前ら 此処に居たいんかよ
やっと 辿り着いた場所なんか

私が 極悪人に思えた朝



2009/01/31 (Sat)

[70] 
詩人:そほと [投票][編集]

ひしめく団地の
わずかに残された地面に
一本のやせた梅ノ木
いたずら小僧どもが
ゆさぶっている

カラカラに乾いた
薄情な北風に耐え
やっと実らせた蒼い実
いたずら小僧どもよ
ゆさぶってくれるな
この確かな実りの重たさを
もうしばらく
もうしばらく
味あわせてやれ



2009/01/31 (Sat)

[69] 見えぬ瞳
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                 詩・曲 そほと

わたしの
見えぬ瞳が動くのは

あなたの姿を追う時と
あなたとの子を
追う時と

わたしが
見えぬ瞳をつむるのは

眠った時と
あなたが抱いて
くれた時



2009/02/24 (Tue)

[68] 笑ってくれ
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裏返しでくるくる回るカナブン
小さなつむじ風に捕まったのだな
ゴミと一緒に回っているから
淋しくはないのだろう そうだろう
笑ってくれよ
幼児のように笑ってくれ
私は淋しいのだ



2009/01/31 (Sat)

[67] おかあさんの手
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ゆりかご
手品師
こもり唄

最後はいっつも
ねむるボク



2009/01/31 (Sat)
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