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手の中にあるのは
薄い紙に書いた風景
見上げれば
雨で溶け出しそうな空
例えばレインコートを着たまま溺れたら
何か変わるのか
深く潜れば
いずれ見る位置
心地よい重み
溶けながら
僕は何かを思い出した
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個性を主張しながらマニュアルで安心
便乗して笑って皆ハッピー
同じ言葉で仲間意識は上々
流行に乗っかったら儲けもの
週刊誌読んで勉強しなくちゃ
個性を主張しながら人と違えば不安
同じような言動それも個性?
うまく行かんとお決まりの一言
それはもう飽きたんだ
でもとりあえず笑っておかなきゃ
おはよう
こんにちは
さよなら
僕は君が嫌い
同じ映像皆笑ってる
同じよう顔でさ
受け売りの言葉でほら感動
素晴らしきストーリー
使い古しは置き去りで
新しいマニュアル手に入れなくちゃ
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どれだけ愛を歌っても
言葉でしかなくて
空中分解した飛行機みたいに
行き先を失って
音も立てずに
消えてった
今昇る太陽に希望を映しても
特に変わりはなくて
走りきるなんていっても
さわりだけ
止まらないだけ
見えないと未来を嘆いても
いずれにせよ誰もが死ぬから
今描いた世界で探してるのはさ
何にも揺るがない感覚だけ
他に僕は何も要らない
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期待しすぎた希望は手から漏れて
残る僅かばかりも容易く消えた
見つけたのは片道の羽根
舞い上がっては舞い落ちてくよ
目の奥に在る残像を
思い出したいのは
自分を確かめたいから
目を閉じて全てを見ようとしたんだよ
声がする
それは確かな叫び
時は止まった
身体の中を僕は手探りで
虚構で固めた表面を
溶かす温もりを欲しがっている
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不器用な呼吸で
吐き出した
その言葉の意味を
僕は知ってる
鮮やかな風景の先に
素晴らしき
いつも通りがある事を
期待している
いつか掲げた
薄っぺらい希望は
風に流れて消えた
この現実を越えて
確かめたいことがあるよ
さよなら
眠い幸福に包まれ
世界は笑っていて
目覚めたら消えた
でも
手に残る重みは
確かにここに
ほら新しい夜明け
流した涙が描き出す宇宙
明日に何も無いとしても
僕ら結末を探し続ける
柔らかい日
視界を照らしだす
広がりゆく未来へ
ハロー
この現実を越えて確かめたい事があるよ
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思い出しては
描く風景
忘れかけた頃には
決まって
笑ってピエロ
さかしまって
飛んでった
眩しすぎるんだ
10ワットの太陽
騒ぎだす
電子と感情
混ざり合って
消えてった
情景が滑りだす
感情が回りだす
世界が終わっても
迷う必要はない
在るものがある
そこに
僕がある
街が騒ぎだす
争いを祝福する
声が響きだすから
太陽は割れた
僕は地上5センチ
柔らかな風と
地平線を散歩する
雲がちぎれる時
まるでそれは
世界の始まり
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教科書に答えが在ると
信じたあの子はうなだれて
手にした物は空虚
過信して何度も新しい心は繰り返し
誰かの永遠を探し始める
夢に意味がないと知って
安らかに眠る
思い出したのは空想
せき込んで新しい心は繰り返し
言葉のイメージを探し始める
誰かのルールは要らない
誰かのモラルは要らない
昔の世界は知らない
草臥れた世界を
笑ったあいつらもいつか死ぬ
想い耽るぼくもまたいつか
風に揺れながら日が落ちて
死を理解し
死のひろがりを見た
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鮮やかな坂道上る
行き着く場所は
知らないままで
吐き出す白さに
いつか手にした
月に咲く花
静かに散った
歩き疲れたんだ少し
気付いたら遅くて
目を閉じてしまった
坂の途中
想いは揺れて
思い出すのは
希望のかたち
鮮やかな色彩描く
束の間の願いは
知らないフリで
永遠の虚構の上で
いつか見つけた
月に咲く花
触れたら散った
止まることを望んで少し
気付いたら遅くて
目を閉じてしまった
坂の途中
想いは揺れて
手に入れたのは
満ち足りた空虚
鮮やかな坂道上る
今凍りそうな街で
行き着く場所は
知らないままで
月に咲く花
静かに散った
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目を閉じて
夢を見る
手にした喜びは束の間
空は変わらず
今日が暮れた
声を出せば
跳ね返る
冷たいコンクリートの壁
人は相も変わらず
行き急いで
例えば
"自由"を手にした時
人は何が出来るだろう
真っ黒い夜空に上る
沈黙の自由
至る所に
明日には洗い流されて
その一粒が
僕のよごれ
目を閉じて
夢を見る
手にした喜びは束の間
丁寧に崩して
今日が暮れた
例えば
"欲求"満たせば
人は何を見るだろう
見上げれば
「割れそうな寒空」
真っ黒い夜空に満ちた
沈黙の自由
至る所に
明日には洗い流されて
その一粒が
僕のよごれ
目を閉じて
夢を見る
平和な世界は束の間
空は変わらず
今日が暮れた
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透明な温度差を受け入れられずに
繋がる手と手の間
思い出す情景
空に溶けた
見えない感情に色を付けようとして
掴む筆の悲しみ
伝わらない言葉
夜に溶けた
何気ない日常に
何かが足らない
模索して汚れた両手
伸ばした先に見えた
雨に溶け出る色彩で
描かれた空想で
僕の心が
揺らいだのは確かだ
一つの事を信じよう
ならば何が足りない?
一つの朝の
一つの夜の
あの鮮やかな風景や
いつか見つけた
一つの存在と
一つの出会いがあれば
十分だ
それだけでもう