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高級スプーン似の部屋


[450] 邪悪な噛み合わせ
詩人:高級スプーン似 [投票][得票][編集]

勝手に近付いてきた人は
これ以上
わたしに構うなと
勝手に離れていったから
呆然となる

ふたりの会話は
幾年月もかけて行った
伝言ゲームの結末のよう
ひとことで云えば
「噛み合わない」

突然現れ
荒らすだけ荒らして
去っていく
嵐のような人
こちらから
関わることはもうない
話をすることもない
そう思っていた

7回平和になった国は
8回目の戦争の真っ最中
客観的に見れば
「馬鹿げてる」
そのひとことに尽きる
けれど

張本人は気付かない
火付け役が
まさか自分だなんて
夢にも思わない現実

邪悪な正義の使者は
颯爽と現れ
物議を醸してその後
何事もなかったように
再び
にこにこと白い歯
こちらに向けてやって来た

自覚がないんだ
気付けはしないか
わたしが避けても
首を傾げて
真っ直ぐこちらに
近付いてくるんだろう

「うちら気が合うね♪」

などと抜かしながら

2012/12/13 (Thu)

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