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高級スプーン似の部屋


[516] 星を見る少女を見る少年
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

屍姦じゃなくて
視姦でよかった



普通じゃないから
なんだか
特別な気がした夜

妙な胸騒ぎ
危険信号
響くサイレンの音は
この胸の高鳴りが
掻き消したから
なんだか
きみに恋をした夜

積み重ねた経験が
恋する気持ちに
変化をもたらす
下心は
真心へ
ワンランク上の関係に

愛する気持ちを知ってから
きみを求めなくなった

恋をするのに
下心が必要なら
セックスレスは
真の愛か

手の届かないきみに
会いに行ったら
なんてことはなく

流れる星を掴んだら
路傍の石と変わらなかった
そんな気分

もう届かないきみに
会わなきゃよかった

普通じゃないのと
特別なのは
イコールじゃない
わかっていたのに

恋する気持ちを知ったから
きみを求めてしまった



2014/08/02 (Sat)

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