底(そこり)埋もれた徒花(あだばな)を渇いた心で 追い次(すが)い皸裂(きれつ)の隙より沁み渡る雲際に伏す 海天藍花梅花皮(はなかいらぎ)に魅せられてまにまに揺れる 侘戯はただ悪戯に輪を描いて再び底(そこり)に掻い潜む透けた虚白を埋め尽くし牢籠の淵まで青また碧く
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