ゆらゆら纏う 月の色ひらひら翻る 小夜衣ほろほろ嘆く 花の影ふかふか見遣る 片心名もなき憐恕(れんじょ)は風に消え杞憂も蕩ける玉桂(たまかつら)するする見解く 戯心 (ざれごごろ)さらさら零(あ)える 細砂(さざれすな)てんてん笑みて 星下りふるふる揺れる 月夜影
[前頁] [朱雀の部屋] [次頁]