詩人:鈴砂 | [投票][編集] |
水音よ
彼女の血に汚れたこの身を
お前は許すというのか
清めてくれるというのか
剣を握るこの手
この口は邪の言葉をも紡ぐというのに
それでもお前は
私を許すというのか
どうして貴方は
誰にでもそう
無条件に微笑まれるのです
何故私に手招きするのです
私は癒されてはいけないのに
何故貴方は
命を奪う者すらも救うのです
私は貴方にとって
不都合な存在だと
賢い貴方は知っていたはずだ
それだから貴方は
私に裏切られるのです
それだから貴方は
永遠の女神ではないのです
貴方は愚かしい
だから貴方は
滅びの女神なのです
それだから貴方は
私に殺されたのです