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夜深の部屋


[43] 海辺のぬくもり
詩人:夜深 [投票][編集]


ゆるやかな陽射しの奥に
ぽつり ぽつりと孤独がにじむ

それでも
まっすぐに生きたいって思うのは
あなたがいるから

名前を呼べば 心は
つながっていられると信じさせて


だからこの声がもし遠くまで聞こえたら
返事してよ 小さな声でこっそり

ターコイズブルーの夜
爽やかな銀星が
昨日にまたねと手を振れば きっと
涙は止まるから
心配なんていらない

あなたのことを信じて
私は静かな光を てのひらですくいます

光は浮かんでは消えて やがて泡になる

私が海の底に沈んで 昨日までのかなしみが
消えてしまわぬように
ねえ 見守っててください 
どうか その瞳(め)で その声で

2011/08/29 (Mon)

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