無限回廊駆け抜けて蕩けそうに甘い、チョコレートの匂いあの白い肉塊は私に追わせる癖に私を追いかけている迷い込んで迷い込んで少女よ、もっとこの世界に溶けていけ毒入りのマフィンとシロップ漬けのハーブティー値札なんてつけて帽子に着られちゃって泣いてばかりの紛い物不幸自慢ばかり強情な女王様張りぼての乙女ワンダーランドなんてヘルスに夢ばかり求めて札束抱えた王子様達は両手を叩く曖昧ラインを薬で埋めて両手に剃刀を抱えて少女はまた、迷い込む
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