詩人:アイカ | [投票][編集] |
黒板のカツカツ
鳴る音や
分からぬ様に
コソコソ笑う
そんな声を
後ろに聞く度に
地面の下に
埋められてしまう
気分なのさ
別に詳しく
知りたい
訳じゃない
頭の中の事
教えたって
可哀想な子で
終わるだけ
もしそうならば
やたら
汚れた手首の原因を
知りたがるのは
辞めてくれないか
廊下でコツコツ
鳴る音や
分からぬ様に
ザワザワ話す
そんな声を
真右に聞く度に
真っ黒な水の中
放り出される
気分なのさ
気分が悪すぎて
知らぬ間に
人格は交代して
目も当てられぬほど
苦しい形相
『睨むのやめてよ』
『怒ってるの?』
そんなんじゃない
そんなんじゃない
ただ
苦しいだけ
ただ
放っておいて
ほしいだけ
『友達じゃん』
『私には分かるよ』
なんだそれ
誰だそれ
分かるなら
放っておいて
一瞬
また
一瞬
今呼吸をするので
精一杯なのさ