詩人:哀華 | [投票][編集] |
塀の内側には
砕けたブロックが
一つだけ
捨ててあって
きっと昨日のうちに
誰かが落書きをして
最低だ
アンタなんて
最悪だ
人なんて
そんな言葉が
書き連ねてあった
本当に私は
最悪かもしれないと
再度疑って
歩くのは辛いと
座り込んだ
誰か一人でもいい
私のこと
見つけてよ
誰か一人でもいい
私のこと
愛してよ
いつか貴方の言った
自分を愛せない奴は
人からも愛されない
その言葉が
身にしみた
膿んだ皮膚が
痛痒くて
いつのまにか
何度も叫んでた
私は私を
愛せません
だから私は
愛されないのです
私は人を
愛せません
ですから
自分をも
愛せないのです