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哀華の部屋


[105] 苦痛を伴う殺し愛
詩人:哀華 [投票][編集]

熱望していたこと
みんな一通り死んで
私は無人島に
居るような気分になって
塩に負けて
なめくじの様に
苦しみながら
消えて
無くなりたいと

伝えることが
罪ならば
何かしら罰を
与えてよ

決して無くならない
憎しみ愛を
どうにか消しゴムで
消してしまえたら
どこに存在しているとしても
報われるのか

大丈夫さ
帰ってくるから

なんて嘘つきなの
アンタ
頭が下がるほどの
普通の言葉を
いとも簡単に
吐いて去った朝

過去と今を
混同して

今ここに
座っている
ことさえも
無意味な事実になって

アンタは
アンタは
また消える

私の前から
笑顔で消える

そうだねこの感じを
あえて言葉に
するならば
始まりは
すでに終わっている

私を罰して
最高に苦痛を伴う
殺し方で
殺してよ

もう嫌なんだ

2004/12/13 (Mon)

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