「オーブンで焼かれた自尊心引っ付かんで連れて行かれたのはガレージの下僕の名前はIt人間にもなれない“それ“以下の物だ」そんな本を貪り読んだ夜私と似ている彼誰にでも平等に愛される資格があるそんなのはきっと嘘だ殴られて歯が欠けて絞められて吐きかけた私もItだったからあの頃生きる事は少し辛すぎて愛されたくて狂いそうだった雨が痛くて顔が歪んで膝は泣いて両手は死んだ私はIt“それ“以外の何物でもない
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