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哀華の部屋


[141] 憧れるもの感情の器
詩人:哀華 [投票][編集]

頭の中蠅が飛んで
凄い音を立て
反響しあってる

その中で聞こえた
小さな声
「死んでもいいよ」
きっと天使の声が
聞こえてしまった

私はきっと土に
埋められて
跡形もなく
消えるべきなんだろう

飛べなくたっていい

地面を這って
死にかけながら
呼吸を無理矢理
続けていくから

怖くはないと頷く
灰色の目で
死んでいく私を
見つめてた

閉め切った
部屋の隅うずくまり
膝を抱え
空気をなくしてと
泣きながら祈っていた

眠りながら

死んでしまえたらいいのに

なにも
感じなくなったらいいのに
無感情になれたらいいのに

笑えなくてもいい

こうして一人
泣くこともないのなら

もう
笑えなくてもいい

2005/03/15 (Tue)

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