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哀華の部屋


[212] 腐ってる右足
詩人:哀華 [投票][得票][編集]

曇っていた
視界さえ
壊れかけの
テレビの中の点滅

虚しく回ってる
まるで右足のない
バレリーナみたい

いつかみたいに
抱き合って
眠りたい

叶わない程に
悲しすぎて
私の右足も
多分もう腐ってる

引きずって
歩いても
上手く隠せない

暮れていく

紅茶みたいな色の
太陽の泣き顔

私に語りかけて
救ってよ

私に話しかけて
抱きしめてよ

音を立てて鳴く体
痛い

喧噪の中
朦朧とした意識で

ふらつきながら
ふらつきながら

引きずりながら
引きずりながら

2005/07/14 (Thu)

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