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哀華の部屋


[92] 限定な者
詩人:哀華 [投票][編集]

裂けちぎれ
夢を漂わせた
時の中で

私は
私は

幾度となく
青く乾いた海を
手のひらに乗せ

どうしょうもない
矛盾の楯に
覆い被さった
皮のような現在を
憎むのです

限定物
それ故に美しいのか
限りあって
二度とは戻らぬ
それ故に愛おしいのか

こちら側は
寒さが増しました

また貴方が死んだ
季節です

愛しております
心から
今でも
変わらずに

限りある時を
そして貴方を

2004/11/20 (Sat)

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