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八朔の部屋


[13] 散髪日和
詩人:八朔 [投票][得票][編集]

世界がからっぽなのは
僕がからっぽだからなのか

あるいは
あの日見つけた大発見が
温もりを失ったので
冷たく隅に押しやったことを
後悔しているからなのか

気だるさは
何も産んでくれないから
何かを孕まないで済むのだが

子宮さえ考えることをやめたようだから
重い腰をあげ
自分に鋏を入れた

鏡に写る自分は
笑っているのか泣いているのか
真ん中で静止していた

軽くなった頭は
スースーした

胸を張って少し外に出てみた

2007/02/15 (Thu)

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